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2009年6月13日
Chapter-243 フローティングタッチディスプレイ
空中にコンピューターの画面が表示されるといえばSFの世界のお話のように思われますが、日本の産総研を中心とする研究チームが2006年に世界で最初に何もない空中に映像を映すことに成功しています。
この時の方法は焦点を細く絞ったレーザー光を空間の一点にフォーカスし、大量のエネルギーを与えることによって空気中の酸素や窒素をプラズマ化し、プラズマがエネルギーを放出する際に起きる発光現象を利用した物でした。この発光現象を「レーザー誘起プラズマ発光」といいます。
ただこの方法は装置が大がかりとなり、空気か高温高密度になるため危険で、フルカラーの精密な影像を描くことができません。今回、独立行政法人情報通信研究機構は、鏡を使った装置で映像を空中に映し出すことができるディスプレイと赤外線センサーを使って、空中の映像にふれることによって画面を操作できる装置を開発し、フローティングタッチディスプレイと名付けました。フローティングタッチディスプレイは液晶パネルに表示した映像をマイクロミラーアレイと呼ばれる装置を使って空中に表示させ、赤外線センサーを組み合わせることによって、画像の空中への表示と、空中を触れることによる操作を可能にしています。
この方法の特徴は上下左右の視点移動に対して空中映像の変形や移動が無いことや、完全に平面な映像として浮かんでいることです。フローティングタッチディスプレイの用途としては、例えば、医療等において手を汚すことができない、あるいは料理等で手が汚れているという状況でもタッチディスプレイが利用可能となります。
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▼「光触媒 室内向け製品化」(2009年6月1日 日本経済新聞)
光触媒技術はすでに建物の外壁や窓ガラスなどに広く使用されています。光触媒が光を吸収すると電子が飛び出し、これが酸素や水と反応してできる活性酸素に汚れや菌を分解する能力があります。だもんで、窓ガラスなどに光触媒をコーティングしておくと太陽の紫外線によって汚れが分解されて、掃除をしなくてもきれいになります。ただ、これまでの光触媒は強い紫外線でなければ反応が進みませんでしたので直射日光の当たる場所でしか使用することができませんでした。
新聞記事によると住友化学、東芝マテリアル、昭和電工、パナソニック電工などが相次いでこれまでの10分の1以下の明るさで反応する光触媒の開発に成功し、早い会社は今年、2009年9月から販売するそうです。
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