2007年11月10日 旧ソ連が、世界初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げたのは1957年10月4日のことでした。カザフスタンのバイコヌール基地から打ち上げられたロケットは、発射約5分後に世界初の人工衛星「スプートニク1号」を軌道に投入しました。「スプートニク1号」は直径58センチメートル、重量83.6キログラムのボール型で4本のアンテナから電波を出す仕掛けになっていました。この電波は世界中の研究者によって受信され、人工衛星打ち上げに成功したことが確認されました。 次は人を助けるロボット 内視鏡手術時に必要な手術器具を医師に手渡すロボットが開発され、世界的に進行している看護師不足を解消するツールになることが期待されています。このロボットを開発したのは独立行政法人理化学研究所、名古屋大学、NTTドコモ東海の研究チームです。内視鏡手術は体の表面に開けた小さな穴からカメラを挿入し、モニターを見ながら鉗子と呼ばれる多機能な器具を目的に応じて取り替えながら行いますが、このロボットは一般には看護師によって行われている鉗子の手渡しをロボットに代行させることを可能にします。 日本で初めて天然ダイヤモンドが見つかった 東京大学理学研究科の研究者が、愛媛県産の岩石の中に日本で初めて天然のダイヤモンドを発見したと発表しました。 光の速度で飛行する鏡を開発 独立行政法人日本原子力研究開発機構の研究チームは、ほぼ光の速度で移動する「飛翔鏡」と呼ばれる相対論的「鏡」を作り出し、アインシュタインが提唱した相対性理論の思考実験を世界で初めて実証することに成功しました。 ヘリコバクター・ピロリは人間の細胞の更新能力を乗っ取っていた JST科学技術振興機構と東京大学医科学研究所の研究チームが胃に感染したヘリコバクター・ピロリが、古くなった胃の細胞が新しいものと入れ替わる仕組みを乗っ取って自分に都合がよいように制御していることを発見しました。 マングースに水銀が謎の蓄積 沖縄や奄美大島で、ハブを退治するために導入されたジャワマングースの体内に、高い濃度の水銀が蓄積していることが、東京農工大大学院の研究でわかりました。中毒症状は出ていないためこのマングースは、有害なメチル水銀を無毒化する能力を持っているのではないかと考えられ、もしそうならば水銀を無毒化する陸生ほ乳類の発見は世界で初めてです。ただし、水銀がどのような経路で蓄積しているのかは不明です。 アルツハイマーになりたくなかったら勤勉で実直な生活をしましょう アメリカ・ラッシュ大学医療センターの研究チームが勤勉、実直な性格や生活様式がアルツハイマー病の発症を抑える可能性があると発表しました。平均年齢75才の997人の生活と発症の関係を12年間調査した結果、12年間で176人がアルツハイマー病を発症しました。その詳細を検討すると事前に行われていたアンケートで、勤勉・実直な人と分類された人たちは89%も発症リスクが低かったということです。 似たような話で人間関係と心臓病 最後の話題は人間関係がうまくいっていない人は心臓病になる確率が高いという報告です。イギリス・ユニバーシティ大学の研究者らは、9011人を対象にした12年間の追跡調査の結果から、配偶者や近親者、友人との関係がうまくいっていないと感じている人は、うまくいっていると感じている人と比べ、心臓病になる確率が34%高いとの研究結果を発表しました。
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