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ビジネスジャーナルで美味しい料理の科学と化学・・・「化学に恋するアピシウス」連載中です。待望の人工衛星編も
2017年8月よりスタートしました。 2017年12月9日 第683回 火星でミミズは育つ 人類の火星移住が真剣に語られるようになってきました。米国のSpace-X社は具体的なプランを公表していますし、中国宇宙開発局も有人探査を踏まえて火星からのサンプルリターン計画を検討しています。 人類が火星で暮らすにあたって最も重要な問題の一つが食糧の確保です。持続的な人類の活動を目指すのであれば、火星で本格的な農業を行うことが必要かもしれません。農業を行うためには土の中に豊富な養分や細菌、真菌が含まれる必要がありますが、火星の土には今のところ生物は見つかっておらず、今のままでは農業は不可能です。 地球においてミミズは土壌を作り変えるために有効な生物ですが、オランダのワーヘニンゲン大学の研究者らはミミズを火星の土で育てることに成功した、と発表しました。 ミミズは収穫後に土壌中に残った植物の茎や葉などを食べて分解し、さらにミミズの排泄物を微生物が分解して、それらが次に作物を育てるための栄養になります。また、ミミズが土の中を移動することによって、土の粒子と粒子の間にスキマを作り、水分が根によく行き渡るようにします。 NASAは火星探査機から得られた情報を元に火星の土に似せて配合した模擬土を作製し、ワーヘニンゲン大学がその中でミミズを生活させる実験を行いました。その結果、ミミズは無事に成育し、子ミミズが誕生できることを確認しました。 ですが今後も引続き、ミミズの廃せつ物を分解する微生物集団を火星で形成させることができるかどうか、火星の土に含まれる有害物である過塩素酸塩類をどのようにして除去するか、などに関する研究が必要です。 「ヴォイニッチの科学書」は2001年に前身「ムートン」として配信を開始した世界初の日本語によるインターネット科学ラジオ番組です。毎週ホットな話題や枯れた話題をわかりやすいフレーズに乗せて配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore やインターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。Webからの登録はこちらから。 有料版は株式会社音バンクが発行しているオーディオブック番組です。定期購読はFebe!のサイトからお申込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配布資料を提供しいます。 |
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