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■2005年春の花粉量は2004年の10〜20倍 ■ |
Chapter-52 超高速インターネット衛星 WINDS WINDS = Wideband Inter Networking engineering test and Demonstration Satellite WINDSはJAXA宇宙航空研究開発機構と独立行政法人情報通信研究機構が共同で開発を進めている人工衛星で、2005年度に国産H-IIAロケットによって打ち上げられる予定です。地上に通信基地を作ることなく高速な情報のやりとりを可能にし、日常はもちろん、災害時においてさえいつでも、どこでも高速通信のサービスを受けることができる社会の実現に必要な技術の開発、実証を目的とした人工衛星です。この人工衛星の成功によって高速インターネット網が行き届いていない地域のデジタルデバイド解消、遠隔医療、離れた地点間の学校・研究者の交流を可能にする学術教育分野での応用など、データ通信のより有効な使用が現実のものとなります。 WINDSは太陽電池パドルも含めた全長は21.5m、初期重量は2.7tもある大型の衛星です。東経143度、東経で言えば北海道の帯広と同じあたりの静止軌道上に打ち上げられ、設計寿命は5年です。 主な装備 マルチポートアンプ アクティブフェーズドアレイアンテナ 衛星搭載型スイッチングルーター これらの技術を使って、例えば家庭に直径45cmのパラボラアンテナを設置した場合、下り155Mbs、上り1.5〜6Mbsのデータ通信が可能となります。また、企業などで直径5m級のアンテナを設置すれば1.2Gbpsの双方向通信を確保することができます。従来の通信衛星では、1.5Mbpsで通信を行うためには1.2m以上のパラボラアンテナが必要でしたので、今回、CS放送と同じ大きさのアンテナで通信が可能となることは大きな進歩です。 WINDSは現在、地上での各種耐久性試験や性能試験を行っています。 |