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2009年7月25日
特別番組
山口県立山口図書館 ちょこっとサイエンス講座
宇宙人はなぜそのヘンを歩いていないのか?
(90分間の講演会と前後の雑談タイムを会場で収録したものを配信します)
銀河系のどのくらいの知的生命体が存在するのかを予測するドレイクの方程式に、科学者が打倒と思われる数値を代入すると、多くの場合、銀河は知的生命体で満ちあふれているという答えを得ることができます。けれど、これまでの数十年に及び探査によっても、この宇宙に私達以外に知的生命体が存在するという証拠は得られていません。それはなぜなのでしょうか?
・これまでの太陽系外惑星系探査の歴史
1995年に初めて太陽系外惑星系が発見されて以来、すでに300個以上の太陽系外惑星が発見されています。それらの多くは生命が存在できそうにないホットジュピターと呼ばれる灼熱のガス惑星ですが、観測技術の進展によって、地球の大きさに近い岩石型惑星も発見され始め、2008年にはついに太陽系外惑星の写真撮影にも成功しました。
・恒星間移動に関する様々な考察
地球人もすでに恒星間を移動できる宇宙船を開発し、現在太陽系外演舞を飛行中ですが、その度時は数十万年以上、どれほどの年月を要するか分からない旅です。電波による通信や観測も行われていますが、異星の知的生命体にそれが届く確率はほとんどありません。そもそも、知的生命体同士が宇宙空間を隔ててお互いの存在を知ることは不可能なのでしょうか。
・今後行われる惑星探査
ESAやNASAが計画している人工衛星を使った太陽系外地球型惑星探査計画を紹介します。
などに焦点をあててお話ししました。
ちょきりこきりヴォイニッチ
今日使える科学の小ネタです。
▼惑星の定義問題再燃(日経2009年7月19日)
太陽系外惑星系で大量に見つかっている木星の10倍程度の大きさを持つ巨大惑星は本当に惑星なのか、というお話し。木星の13倍以上の大きさになると核融合反応が起きて自ら輝く。太陽系外で発見される木星の10倍程度といわれる惑星は観測誤差をふまえると惑星ではなくどちらかといえば太陽に属する可能性がある。
▼勝手に動くゲル(日経2009年7月20日)
早稲田大学と東京大学の研究チームが外からエネルギーを与えなくてもかって似動くゲルを開発したとのこと。エネルギー源は化学反応。動きが滑らかで騒音もなく、将来は人工臓器への応用を考えているとか。研究者らはこれを「ケミカルロボット」と呼んでいるそうですけど、なんか粘菌をイメージしてしまいますね。
▼講演会のご案内
2009年8月8日(土曜日)10:00〜11:30
場所:山口県下関市彦島図書館 2階視聴覚室
テーマ「宇宙人はなぜそのヘンを歩いていないのか」
入場無料
▼新刊の紹介
おびおが書いた科学の本。今回のテーマも前回に引き続き食品ですが、前回の「食品汚染はなにが危ないのか」では食品添加物などに着目しましたが、今回は食品中の血となり肉となる成分について考えてみました。
太陽の恵みをいっぱいに浴びて育った野菜や果物、丸々と太った家畜から得られる肉類。それらが私たちの体の中で緻密に役割分担しながら、私たち人間を動かしているメカニズムを、ちょっとのぞいてみたいと思います。
タイトル:食べ物はこうして血となり肉となる ~ちょっと意外な体の中の食物動態~
技術評論社 2009年7月24日頃発売 1659円
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