インターネット科学情報番組
このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。 [その他の話題] 1日5杯の緑茶で血管弾力性が改善 1日あたり5杯、または800ml以上の緑茶を摂取することで、血圧に関係するとされる脈波伝播速度が下がり、血管の弾力を示すFMD(Flow
Mediated Dilation:血流の増加に依存した血管拡張)が向上するという発表が 2005年の日本循環器学会において報告されました。 リラックスできるチョコレートをグリコが発売 江崎グリコでは、リラックスに役立つといわれるアミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」を多く含んだチョコレート『メンタルバランスチョコレート
GABA』4品を2005年5月10日(火)、関東地方で新発売いたします。 キログラムの定義が変わるかも キログラムの基準は 1889年に開催された第1回『国際度量衡総会』で、白金・イリジウム合金の円柱が、キログラムを定義する国際基準であると宣言された。この円柱はフランスの国際度量衡局(BIPM)に保管され、数個の複製が世界各国に配られています。このキログラム原器は厳重に保管しているものの、誇りが退席して重さが変わったり、天災などによって失われる可能性もあります。 [最近の放送]>>バックナンバー
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Chapter-59 宇宙ラーメン NASAのスペースシャトルが今年の5月から飛行を再開することが決まっています。コロンビアの空中爆発事故以来2年3ヶ月ぶりの飛行で、今回は31回目の飛行となるディスカバリーが使われ、事故再発防止のために組み込まれた機能のテストと国際宇宙ステーションへの物資の輸送が主な任務となっています。今回の飛行にはJAXA所属の宇宙飛行士野口聡一さんが乗り組み、船外活動を行うことになっていますが、日本人の搭乗と共に興味を引くのが今回のフライトではインスタントラーメンが宇宙食の一つとして採用されていることです。 インスタントラーメンは20世紀最大の発明の一つだと言われていますが、ご存じの通り、日本が世界で始めて1958年に日清食品が発売した食品です。 宇宙ラーメンの開発は同じく日清食品によって開発されるのですが、2002年4月にさかのぼります。2002年4月15日のプレスリリースによると
とのことで、そのわずか4ヶ月半後の8月下旬、世間があっと驚くようなスピードで宇宙食ラーメン『スペース・ラム』がほぼ完成しました。 NASAの宇宙食のメニューの数は200種類ほどあるそうですが、ラーメンはこれが初めてのエントリーだと言うことです。無重力状態で食べられるように麺は一口大の固まりになっていてスープにも粘性が持たせてあるそうです。また、スペースシャトルないで利用できるお湯の温度は70度までですのでその温度でおいしく戻せるように麺の原料の配合をくふうしてあります。スープはカレー、みそ、醤油の3種類が作られましたが、日清食品が当初準備したのはしょうゆ味で、残りの2つ、カレー味とみそ味は野口宇宙飛行士からのリクエストに応えて開発したとのことです。具はエビ、肉、ネギ、卵なのだそうです。 さて、今回のスペースシャトルミッションにもふれておきたいのですが、先ほど今回のミッションの目的の一つは「事故再発防止のために組み込まれた機能のテスト」だと話しましたが、コロンビアの事故では打ち上げ時に期待の一部が損傷し、それを確認するすべがないまま帰還した結果空中分解に到りましたので、今回のディスカバリーでは打ち上げ後に宇宙空間で機体の損傷の有無を確認すること自体が重要なミッションとなっています。方法はディスカバリーに新たに搭載された確認用のカメラによる確認が計画通りに可能かどうか、また国際宇宙ステーションのカメラを使った期待の点検も実施されます。また、今回の船外活動においては破損が発見された際にそれを修復するテストが行われることになっており野口宇宙飛行士も損傷に対応するために開発された機材のテストと期待に損傷が見つかったと想定した修復テストも行われます。 このテストでは多数の機材を身体に取り付けた船外活動となり、宇宙服の分厚い手袋を装着した状態でシャトルの補修を完了しなければならずこれまでになく困難なミッションになることが予想されています。 |