ヴォイニッチの科学書
子供たちに聞かせてあげたいノーベル賞
ニコニコ動画「ヴォイニッチのココロ」
  
よくある質問お知らせヴォイニッチの科学書人工衛星雑談今日読んだ今日買ったうらがみ描いてみた撮ってみた



イベント情報・トークライブなど

■日本農芸化学会中四国支部
 若手シンポジウム
 2015年10月31日(土)12:45
 会場:香川大学農学部
 [facebook]

サイエンスアゴラ2015
 2015年11月14日、15日
 東京お台場 日本科学みらい館
 [facebook]

■阿佐ヶ谷ダイナーヴォイニッチ
 2015年12月23日昼(12時開場)
 会場:阿佐ヶ谷LoftA
 [facebook]

ツイッターbot ぼっとびおちゃん
ぼっとびお。のトリセツはこちら

※ぼっとびお大型アップデートのお知らせ
2014-10-04 原子番号辞書を搭載しました。>>もっと詳しく  
 

ヴォイニッチの科学書 今週の話題
  
2015年10月3日 Chapter-569 リチウムイオン電池  

 日本の素材産業が強い先端領域と言えば、炭素繊維やiPS細胞が思い出されますが、最近はリチウムイオン電池も電気自動車への搭載が広がりつつあり、新技術が次々に投入されている領域です。 使っては充電、使っては充電を繰り返すことができますので、リチウムイオン二次電池と正確には言います。これに対して一次電池は放電だけができる乾電池のような電池を指します。

リチウムイオン電池の中には電子が移動する電解質という成分があって、その中のリチウムイオンの移動が電気を生み出します。電解液、正極、負極、セパレーターの4つの部品からなり、現在では、正極にリチウム金属酸化物、負極にグラファイトなどの炭素材を用いるものが主流となっていますが、負極に空気を使うリチウム空気電池はリチウムイオン電池の数倍の容量を達成することが可能であるため、近年時に注目を集めています。  

バッテリーの進化はかつては携帯電話やノートPCのために求められる高性能な二次電池の開発が原動力でした。たとえば、1989年に登場したマッキントッシュポータブルは鉛蓄電池を作用していましたし、その他の当時のモバイル機器はニッケルカドミウムやニッケル水素などの電池を採用していましたが、重量や稼働時間の点では満足できるものではありませんでした。  

リチウムを使った電池の発想が登場したのは1960年代で、1970年代には実際に動作する金属リチウム二次電池が発表されました。1980年代には東京大学の水島公一らや米国テキサス大学のジョン・グッドイナフらによってそれぞれ実用的なリチウム電池が発表され、まもなく、モバイル機器用途に実用化され金属リチウムを負極活物質に用いた電池がNTTのショルダー型携帯電話に採用されました。ですがこの電池は、金属リチウムは反応性が高いため発火事故が後を絶たなかったということです。

 リチウムイオン二次電池の原型はそんなさなか、旭化成の吉野彰、当時ソニーの西美緒(にしよしお)らが炭素材料を負極とし、二酸化コバルトリチウムを正極とした現在の技術の基本となるリチウムイオン二次電池の概念が確立しました。この方式の電池の発売は1991年のことでした。

  そのほかの話題
前回配信トップページ次回配信 

568 デニムの流行 
567 アルツハイマー病予防の可能性
566 次世代巨大望遠鏡は未完成で進行形
565 クラゲじゃないよむしろ人間だよ
564 原子の世界をのぞき見る 
563 強相互作用性暗黒重粒子  
562 人体内細胞ネットワーク 
561 こうのとり5号機 
560 海底に没してもなお生き続ける.... 
559 HDST 
558 カニとエノキダケが煮崩れする 
557 このテープは自動的に消滅する 
556 物体を見えなくする理論 
555 外部から細胞分化制御 
554 マルチフェロイック物質 
553 感じる脳のメカニズムを解明 
552 蓄熱セラミックス   
551 時差ぼけ細胞の発見 
550 天の川とアンドロメダはすでに・・・ 
549 脊髄神経回路による制御 
548 鼓膜の誕生  
547 ふたつの人工衛星の終わり 
546 10年以内に地球外生命体・・・ 
545 全球凍結は性への飽くなき探求 
544 男が男を愛するようになるきっかけ 
543 小型銀河はギャラクシーハイウェイ...
542 細胞シミュレーター 
541 小脳はどうやって運動を覚えるのか 
540 リチウムで海底のさらに奥・・・
539 人生のすべてを記憶する人々 
538 ネコはどこから来たのか 
537 精密な時計で計るのは時間ではない
536 飲み薬で目の難病を治療する 
535 デザイナーエッグ  
534 バイオリファイナリー  
533 分子磁石  
532 人は横目で見ようとはしない 
531 青い殺虫光線  
 

ヴォイニッチの科学書 無料お試し版

2013年版 Chapter-425〜477はアーカイブのページから無料ダウンロードできます。


中の人の新刊書籍
既刊はこのページの一番下を見てくださいね。


★「カラー図解でわかる細胞の仕組み」台湾語版が発売されました。



有料版のご案内

最新科学情報ネットラジオ「ヴォイニッチの科学書」はシンプルな無料版とpdf資料も付く有料版があります。
有料版
:オーディオブック配信国内最大手オトバンク社の「FeBe!」でお手続きをお願いいたします。月額500円+消費税です。
無料版:インターネットラジオ局くりらじより配信中の「ちょきりこきりヴォイニッチ」は無料です。




制作:
サイエンスコミュニケーター 中西貴之
  アーカイブは順次構築中です アーカイブ再構築中
ご意見、ご要望、講演依頼はメールでお気軽に 
obio@c-radio.net
ツイッターアカウントはこちら、フォローはお気軽に @cradiobio 
ヴォイニッチの科学書有料版の売り上げの一部を日本の研究支援のために研究機関に寄付させていただいています。寄付先リスト
 
twilog Facebook ブログ
有料会員登録はこちらから 
良くあるご質問 
    ヴォイニッチの科学書って何ですか?
「ヴォイニッチの科学書」は2001年に前身「ムートン」として配信を開始した世界初の日本語によるインターネット科学ラジオ番組です。毎週ホットな話題や枯れた話題をわかりやすいフレーズに乗せて配信しています。

無料版(短縮版)は iTunesStore やインターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。Webからの登録はこちらから

有料版は株式会社音バンクが発行しているオーディオブック番組です。定期購読はFebe!のサイトからお申込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配布資料を提供しいます。
  iPadアプリ
火技炸裂・その美と花火の科学
花火の科学 花火の科学
iTunes APP ストア

著書(電子書籍)  
  
著書(紙書籍)