トップページに戻る番組コンセプト

 このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。
 この番組は週替わりで最新の科学情報をわかりやすく解説しています。番組コンセプトはこちらをご覧ください。>>クリック 
 
 番組を視聴するにはリアルプレーヤーをPCにインストールする必要があります。お使いのPCにリアルプレーヤーがインストールされていない方は、リアルネットワークス社のサイトから無料で再生ソフトをダウンロードすることが出来ます。
 >>無料ダウンロードできるページ

本も書いてます





 今回の放送を聞く

>>「Mowton(放送終了)」はこちら 

Chapter-22
 火星探査車「スピリット」のテクノロジー [聴くMP3をDL

Chapter-21
 酒酔いのメカニズム [聴くMP3をDL

Chapter-20

 サラマンダーはパートナーの浮気を許さない [聴くMP3をDL

Chapter-19
 結核治療薬が高所恐怖症治療に有効 [聴くMP3をDL

Chapter-18
 新聞ニュース斜め読み [聴くMP3をDL

Chapter-17
 数を数える仕組みは男女で異なる [聴くMP3をDL

Chapter-16
 ニッポニアニッポン・トキ [聴くMP3をDL

Chapter-15
 数を数える仕組みは男女で異なる [聴くMP3をDL

Chapter-13
 あくびは親切な人にうつる [聴くMP3をDL

Chapter-12
 試験のストレスでニキビは悪化する [聴くMP3をDL

Chapter-11
 朝型人間・夜型人間は遺伝子で決まる [聴くMP3をDL] 

Chapter-10
 ウィルヘルム・レントゲンがX線を発見 [聴くMP3をDL] 

Chapter-9
 Kids:夏休みの自由研究はブラインシュリンプはいかが? [聴くMP3をDL] 

Chapter-8
 クローン人間は作れない [聴くMP3をDL] 

Chapter-7 男性の脇の下のにおいで女性はリラックスする? [聴くMP3をDL]  

Chapter-6
 早川徳次・日本の地下鉄の祖 [聴くMP3をDL] 

Chapter-5
 Kids:夏服は何故白い? [聴くMP3をDL] 

Chapter-4
 早期老化遺伝子が見つかった [聴くMP3をDL] 

Chapter-3
 サイエンスニュースフラッシュ [聴くMP3をDL] 

Chapter-2
 高柳健次郎・全電子式テレビの開発 [聴くMP3をDL] 

Chapter-1
宇宙の起源へ挑む [聴くMP3をDL] 

Chapter-22
2004年1月10日

火星探査車「スピリット」のテクノロジー

  マーズ・エクスプロレーション・ローバは、アメリカがマーズ・パスファインダ以来、7年ぶりに送り込む火星探査車(ローバ)です。「スピリット」「オポチュニティ」と名付けられた2台のローバが、火星表面の地質構造や鉱物組成などを探ります。

 ローバーは三軸六輪車で前後の二軸で操舵します。ローバーには長さ1.4メートルのロボットアームが装備されており、この先端に4つの観測機器が装着されています。観測対象にある程度ローバーで近づいた後に、ロボットアームを伸ばし観測を行います。

 ローバーの移動速度は秒速5センチメートルでとてもゆっくりに思われますが、前回の火星探査車「ソジャーナ」に比べると5倍もスピードアップしています。

 地球からローバーに指令を送っても、それが届くのは送信から20分後ですので、地上からローバーを「運転」することはできません。ローバーに目的を指示した後は、ローバーが自立的に安全、確実なルートを選んで走行しなければなりませんが、そのための判断や分析作業、地球との更新などの作業を行うためにローバーにはコンピューターが搭載されています。

 このコンピューターは地球上のPCとほぼ同じスペックで、128MBのメモリを搭載した32ビットCPUのマシンです。しかし、信頼性の点からハードディスクは搭載されておらず、プログラムなどはすべてフラッシュメモリに格納されています。フラッシュメモリには容量の制限がありますのが、ローバーの使命は多岐にわたっているため必要なプログラムをすべて保存することは出来ません。そのため、ミッションの要所要所で地球からプログラムをダウンロードして実行する機能も搭載されており、常に最新のソフトウエアで制御・観測を行うことが出来ます。