Chapter-25
2004年2月7日
サイエンスニュースフラッシュ
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よく寝た方がひらめく
ある規則に並んだ数字の列を66人のボランティアに提示し、どれだけの人がその数字の規則性を見いだすことが出来るかという実験を行いました。1回目の実験を全員に行った後、ボランティアを次の3つのグループに分けました。
(1)1回目の実験の後8時間の睡眠を取ったグループ
(2)1回目の実験の後8時間の徹夜をしたグループ
(3)1回目の実験の後、昼間8時間起き続けていたグループ
それぞれに指定された8時間を過ごした後に再度同じ実験を行ったところ、1回目の実験の後に起き続けていたグループはそれが昼間であっても徹夜であっても22%の人しか2回目の実験に於いて数字の規則性を見いだすことが出来ませんでした。一方、1回目の実験の後に睡眠を取ったグループの正解率は59%で3倍近い正解率となりました。
徹夜で試験勉強をしてもそのあとに十分な睡眠を取らなければ本番で能力を発揮できないみたいです。
年老いた星の臨終の姿が明らかに
魚座の銀河で発見された超新星は、ハッブル宇宙望遠鏡によってその超新星爆発の前の姿が観測されており、超新星爆発の前後のデータが得られたことから赤色巨星の臨終の様子やメカニズムが解明されそうです。
この赤色巨星の末期は、仮に太陽の中心にこの赤色巨星の中心を重ねると、火星の軌道までが星の中に含まれてしまうほどに膨張していたことがわかっています。
フッ素で虫歯が防げる理由が明らかになりました
フッ素が虫歯を防ぐ効果を持つことは古くから知られていましたが、その仕組みはよくわかっていませんでした。
今回、コンピューターシミュレーションで歯に塗布されたフッ素の挙動を調べたところフッ素は歯の表面の原始数層分にしみこみ歯のカルシウムイオンを強く固定して歯がすり減る速度を遅くしていることがわかりました。
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