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【次回のトークライブ】
DREAM SHIP Science Talk Live
教科書が教えないホットな科学の講演会27
「次世代医薬」
2012年4月14日(土)10時30分〜11時30分
DREAM SHIP 下関市生涯学習プラザ 1階音楽練習室(山口県下関市)
入場無料・事前申し込み不要
会場地図
くりらじ関西初上陸!!怒涛の2DAYS!
2012年4月21日(土)22日(日)
start / 17:00 / ¥2,000-(1drink別)
大阪なんばレジャーシティ味園ビル「紅鶴(べにつる)」 会場地図
深夜25時くらいまでの長時間イベントですがヴォイニッチの科学書は
21日(土曜日)17時頃から2時間の予定です。
こちらはトークライブではなく、公開収録スタイルでのイベントとなります。
http://benitsuru.net/archives/date/2012/04/21?ec3_listing=events
ダイナー・ヴォイニッチ 2012年東京夏
2012年7月〜8月の土曜日夜で23区内会場調整中
【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】
2012年2月25日
Chapter-381 無線電力伝送
(前回の放送|トップページ|次回の放送)
無線電力伝送の研究はすでに50年以上も続いていますが、近年も新しい無線電力伝送方式が提唱されるなど、21世紀のイノベーション技術として実用化に向け研究が加速しています。更に環境中で無駄になっている熱や振動を電気に変換して利用する環境発電とも呼ばれるエネルギーハーベスティングとの融合も進んでバッテリーレス・コードレスの技術は21世紀のイノベーション技術として最も期待が高まっています。
無線電力伝送とエネルギーハーベスティングは、大きく四つの技術に分類できます。それらは、電磁誘導、共鳴(共振)送電、マイクロ波送電、エネルギーハーベスティングです。
参考資料:電子情報通信学会誌 Vol.95, No.1 (2012)
電磁誘導
電磁誘導は非接触給電と呼ばれることが多く、送電距離がほとんど取れないものの最も普及している無線電力伝送方式です。シェーバーや電動歯ブラシの充電器の他、ソニーのFelicaに代表されるICカードの給電方式として広く採用されている方式です。そしてこの方式の国際規格として2010年に5W級のQi規格が定められ、2011年からこの最新の方式を用いた非接触充電の携帯電話が日米で商品化されました。
共鳴(共振)送電
2006年に米MITにより提唱された共鳴(共振)送電は、距離が離れることによる電磁誘導の効率の低下を特殊な方法で補い、送電距離が離れても高効率の無線送電ができるものとして世界中の注目を集めました。トヨタやIHIがこの技術を使って電気自動車無線充電の開発を始めるとの報道もされました。
マイクロ波送電
マイクロ波送電は最も研究の歴史が長い無線送電方式ですマイクロ波を用いることで電磁波エネルギーを小さなアンテナで1箇所に十分集中することができるため、1960年代以降、ヘリコプター、飛行機、飛行船、1km以上離れた場所への送電等、様々な実証実験が行われてきました。けれど、アンテナサイズと送電効率、コスト等が利用者のニーズに合わず、電波法の問題もあって一般には普及しておらず、宇宙太陽光発電所構想、つまり軌道上で発電した電力を地上に送る手段として研究されてきました。
エネルギーハーベスティング
エネルギーハーベスティング技術は、電磁波、光、振動、熱等の環境のエネルギーを収穫(ハーベスト)して、電力に変換する技術で、得られる電力はわずかですが意識しないうちにエネルギーが得られる技術です。欧米では既に産業として立ち上がり始めているそうですし、日本でもJR東日本などが改札を通過する人の足踏みを電力に変換する実験が行われたことがあります。
また、電波法の影響を受けず、低消費電力で良いニーズを満たすために、放送波、通信波等を収穫(ハーベスト)して電力を得るエネルギーハーベスティング技術が近年注目を浴び始めていて、インテルは2009年、デジタルテレビ放送の電磁波から八木アンテナを用いて約60μWを得ることに成功したと発表しました
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