【おびお出演イベントのお知らせ】
Talk & Music Diner Voynich in Tokyo 2012
「ここまで進んだ次世代医薬品」
2012年3月17日(土)19時〜
Loft A (東京・阿佐ヶ谷)
前売りチケット発売中 >> ローソンチケット
DREAM SHIP Science Talk Live
教科書が教えないホットな科学の講演会27
「近未来のすごい薬の話」
2012年4月14日(土)10時30分〜11時30分
DREAM SHIP 下関市生涯学習プラザ 1階音楽練習室(山口県下関市)
入場無料・事前申し込み不要
大阪なんば
イベントタイトル未定
2012年4月21日(土) 夜(時間未定)
【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】
2012年1月14日
Chapter-375 シーラカンスは陸上生活の準備をしていた
(前回の放送|トップページ|次回の放送)
シーラカンスはデボン紀、つまり古生代の約4億1千万年前から3億6千万年前に現われた硬骨魚です。白亜紀(約1億4千万年前から6500万年前)末に絶滅したと信じられていましたが、1938年に南アフリカ共和国のカルムナ川河口で発見され、インド洋西部のマダガスカル島およびアフリカ大陸東南部コモロ諸島近海に大きな集団を形成して生きていることが明らかになっています。最近の研究で卵が母体内で発育・孵化する卵胎生であることがわかりました。また、脳・神経の化学的な組成は現生の魚類よりも両生類に近いこともわかっています。
そんな生きた化石シーラカンスの全ゲノム塩基配列を東京工業大学大学院生命理工学研究科、国立遺伝学研究所、東京大学大学院新領域創成科学研究科の研究チームが解読しました。その結果、ゲノムの大きさは人間と大きな違いはないものの、パターンは魚類タイプと四足動物タイプの共存になっていることが明らかになりました。シーラカンスの外見は魚類に似ていますが、系統的にはむしろ四足動物と近縁であり、体の構造を詳細に調べると魚類と四足動物のちょうど中間段階を示すものが多く見受けられます。シーラカンスは魚類と四足動物をつなぐミッシングリンクであることがゲノムレベルでも示されたことになります。
今後は、今回の研究で明らかになった全ゲノム塩基配列を、魚類、両生類、哺乳類と比較することで、陸上進出へのカギとなった四肢獲得のメカニズムを明らかにしたいと研究者らは考えています。
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