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2009年10月03日
Chapter-258 月での水の存在
地球には豊富に水が存在する一方で、兄弟天体ともいえる月では水が存在すると確証できるデータはこれまで得られていませんでしたので、月探査における重要課題の一つが水の存在を確認することでした。
その点について、最近、インドの月探査機「チャンドラヤーン1号」などの観測データを詳細に検討したところ、月の表面の広い範囲にわたって、水(H2O)そのものか、ヒドロキシ基(-OH)がわずかな含量で存在しているらしいことがわかりました。
今回の発見で着目すべき点は、これらの水関連物質が現在も作り続けられている点です。つまり、太陽風に含まれる水素原子が月面の岩石に含まれている酸素に衝突することによって持続的に形成されているらしいのです。これらを利用すれば、人類の月面での活動に必要な水の一部は現地で持続的に調達できる可能性があるとNASAは見ています。
なお、チャンドラヤーン1号は2008年10月に打ち上げられたインド初の月探査機です。搭載された観測装置はインドの独自開発の機器のほか、NASAやESAが開発した機器も搭載しています。姿勢制御機器の故障や通信の途絶によってすでにミッションは打ち切られましたが、インドでは月面に着陸し、探査車を送り込む2号機の準備をしています。
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