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ビジネスジャーナルで美味しい料理の科学と化学・・・「化学に恋するアピシウス」連載中です。 【ヴォイニッチの科学書 サイエンストークライブのお知らせ】 2017年4月15日(土) 16時開場、19時開演 阿佐ヶ谷ダイナーヴォイニッチ2017 冬春冬 テーマ:未定 神経伝達物質に関連した内容 会場:阿佐ヶ谷 LoftA (JR中央総武線阿佐ヶ谷駅近く) 2017年2月11日 Chapter-640 どこでもドアの誕生・・・の基礎技術 たとえば、日本の独立行政法人国立病院機構は小児科医が開発した3D印刷可能な人工呼吸器を国際宇宙ステーションへ電子メールで転送する世界初の実験が成功したと発表しました。 受け取り側に3Dプリンターとインターネット環境があれば宇宙中どこへでも人工呼吸器を転送できるようになったということです。スペースX社などのプロジェクトにより人類が火星においても生活するようになったとしても、現在は地球上のあらゆる先端機器を火星に持ち込むことは困難ですが、このような技術があれば必要な先端機器を火星で印刷で作ることが出来ます。なお、この人工呼吸器はすでに無重力環境下での動作実験にも成功し、実際に使用可能であることが確認されています。 インターネットで転送された人工呼吸器の部品が印刷される様子 さらに、スペインのマドリード・カルロス3世大学は人間の皮膚を印刷で作製できる3Dプリンターの試作機の開発に成功しています。重症のやけどで皮膚移植が必要な患者の治療や、化粧品の安全性試験などに用いる人工的な皮膚の作製を想定して試験が行われている段階です。この3Dプリンターは人間の細胞由来の成分で出来たインクを使って、人間の皮膚の構造や機能を再現した組織を印刷します。その再現度は本物の肉体にそっくりで、表皮やその内側の真皮、線維芽細胞まで再現可能です。 また、3Dプリンターで細胞を印刷して移植用の臓器を作ることは当初より3Dプリンターの重要な用途の一つとして研究が続けられていました。 今後、今回紹介したような技術が組み合わされて臓器や皮膚やセメントつまり石灰質の骨などが印刷できるようになれば、肉体だけであれば私達はそう遠くないうちにあたかもどこでもドアを使うように火星にさえ行けるかもしれません。3Dプリンターで印刷した脳が何を考えるのかはわかりませんが、すでに脳を装置で計測してその人が考えていることや見ている物が徐々にわかるようになってきています。そうすると脳の情報をダウンロード、アップロードすることも絶対に不可能とは言い切れず、インターネットで肉体の情報を送って身体を印刷し、そこにデータ化した脳の情報、あるいはアイデンティティと記憶のような物をダウンロードすることによって人類はどこでもドアを手にした、といえる時代が本当にくるのではないでしょうか。 「ヴォイニッチの科学書」は2001年に前身「ムートン」として配信を開始した世界初の日本語によるインターネット科学ラジオ番組です。毎週ホットな話題や枯れた話題をわかりやすいフレーズに乗せて配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore やインターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。Webからの登録はこちらから。 有料版は株式会社音バンクが発行しているオーディオブック番組です。定期購読はFebe!のサイトからお申込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配布資料を提供しいます。 |
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