ライブ & MP3orREALオンデマンド & ポッドキャスト
世界初の日本語科学情報 PODCAST 番組



科学コミュニケーター 中西貴之(メール
アシスタント BJ

ヴォイニッチの科学書は
あなたの心に科学の火を灯します。

トップページ番組コンセプトバックナンバー

ヴォイニッチの科学書・ブログ版

 「ヴォイニッチの科学書」のダウンロード・ストリーミング再生は無料です。お気軽におためし下さい。
 まぐまぐプレミアム版「ヴォイニッチの科学書プレミアム」のみ月額制の有料コンテンツです。登録月の月末までは無料ですので、こちらもよろしければお試し下さい。

まぐまぐプレミアムはじめました

本も書いてます





ネット上の書店で検索していただくか、お近くの書店カウンターでお問い合わせ下さい。くりらじ直営の「Amadion」でも販売しています。

 先週は
  総聴取数 68,663 名様
  内、RSS. iTunes からのアクセス 54,230 名様

 先週も大勢の方に聴いていただきました。
 ありがとうございました。



 このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
 「ヴォイニッチの科学書」では毎週最新の科学情報をわかりやすく解説しています。番組コンセプトはこちらをご覧ください。>>クリック 

番組はいろいろな方法で聴くことができます。

□くりらじで聴く
 くりらじ(http://www.c-radio.net/)の「ヴォイニッチの科学書」をクリックしてください。ファイルは Real と MP3 がお選びいただけます。

□ポッドキャストナビで聴く
 ポッドキャストのポータルサイト「PODCAST navi」からも配信しています。「くりらじ」のページをご覧下さい。>>ジャンプ 

□iTunes で聴く
 iTunes をお使いの方はウインドウ右上の検索窓に「くりらじ」と入力して検索してください。

■「最新科学おもしろ雑学帖」が愛媛県の新居浜工業高等専門学校で読書感想文コンクールの課題図書に選ばれました (2006年9月)
ポッドキャストアワード2006 で第一次審査を通過しました。
■下関市立彦島図書館で「教科書が教えないホットな科学」講演会が開催されました (2006年7月22日)
■地元紙「山口新聞」で「最新科学おもしろ雑学帖」が紹介されました (2006年7月19日)
■iTunesミュージックストア Podcast部門で全 Podcast番組中第2位の聴取数となりました (2006年7月3日)
■ABCラジオ「おはようパーソナリティ 道上洋三です」特集コーナーで書籍が紹介されました (2006年6月16日)
■地元地方紙「宇部日報」で書籍が紹介されました (2006年6月8日付)
■「最新科学おもしろ雑学帖」が、Amazon.co.jp 売り上げランキング「本で 888位」になりました。(2006年4月9日付)
■翔泳社”ポッドキャスティング入門”でオススメ番組として紹介されました。
■ソフトバンクバブリッシングの雑誌「ねっため」2005年11月12月合併号でネットラジオおすすめ番組として紹介されました。
■JNN九州・沖縄・山口のブロックネットで放送されているドキュメンタリーテレビ番組「ムーブ2005」で紹介されました。>>紹介ページ
■ポッドキャストのポータルサイト「PODCAST navi」の科学カテゴリー BEST HITS 10 にランクイン継続中です。
■iTunes ミュージックストア PODCAST 科学ジャンルで Today's トップ Podcasts にランクイン継続中です。

[バックナンバー]

Chapter-134 DNAの分解異常による関節リウマチ発症 
Chapter-133 脳の機能・太陽系外惑星 
Chapter-132 ノーベル物理学賞 
Chapter-131 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-130 RNAi 
Chapter-129 遺伝子組み換え低アレルギーネコ・コルクでできたような巨大惑星 
Chapter-128 飲酒が身体に与える影響 
Chapter-127 冥王星 
Chapter-126 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-125 科学技術振興機構(JST)が腹時計を発見 
Chapter-124 次世代超音速機技術の研究開発 
Chapter-123 災害現場で日本製ロボットが活躍する姿を早くみたい!! 
Chapter-122 アルツハイマー病に挑む 
Chapter-121 織り姫はぐりんぐりん 
Chapter-120 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-119 広い宇宙に地球人しか見あたらない50の理由の中の10の理由 
Chapter-118 次世代燃料 
Chapter-117 熱中症・脳は自分の身体に起きる時系列の変化を予測している 
Chaoter-116 局所銀河団・植物の体内時計 
Chapter-115 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-114 ヒト ES細胞からドーパミン神経を 
Chapter-113 わたしたちはどこから来たのか 

>> 「Mowton(放送終了)」はこちら

[この番組の担当は・・・]

ナビゲーター 中西貴之 obio@c-radio.net
 1965年生まれ
 応用微生物学専攻
 現在化学メーカーの研究所勤務
 所属学会 日本質量分析学会 他
 日本科学技術ジャーナリスト会議会員

ナビゲーター BJ
 インターネット放送局くりらじ局長

Chapter-135 サイエンスニュースフラッシュ 2006年10月分

今回の放送を聴く

2006年11月11日 (前回の放送次回の放送

太陽系外惑星系の形成メカニズムがまた少し明らかになった

 恒星とその惑星系はガスやちりからなる星間物質が重力で収縮することで誕生しますが、誕生して間もない恒星と成長途中の惑星が含まれた星間物質の円盤を原始惑星系円盤といいます。
 ハワイに設置されている日本の天体望遠鏡「すばる」が原始惑星系円盤の大部分を占める「ガス」からの光を、中心星に近い部分の構造まで分かるほどの解像度でとらえることに成功しました。観測結果によると太陽系にたとえて土星と天王星の中間付近に相当する領域のガスが最も濃く、土星の軌道よりも内側には何もない円盤状のドーナツのような姿であることがわかりました。
 恒星と惑星の形成は、惑星系からガスやチリが無くなることによってほぼ完成となります。太陽系においてもすでにガスやチリはほとんど無くなっていますが、そのメカニズムとしてこれまでは、恒星や惑星にこれらの星間物質が吸収されるためと思われてきましたが、ガスのない空洞領域がこれほど大きい理由は中心星からの強力な光がガスをはじき飛ばしてしまう「光蒸発」というプロセスしか考えられないことがわかりました。

セイヨウミツバチゲノムの解読完了

 国際ミツバチゲノム解読コンソーシアムはセイヨウミツバチのゲノム全塩基配列の解読を完了し、2006年10月26日付Nature誌に発表しました。ミツバチは社会性昆虫で、カースト分化や年齢による分業といった高度な個体間分業が存在し、高度なコミュニケーション機能も備わった昆虫ですので、遺伝子の解析は非常に興味のあるテーマでした。
 解析結果は、ほぼミツバチの高度な社会性を裏付けるものと判断されましたが、免疫関連遺伝子のように研究者の予想を裏切る結果もありました。免疫関連遺伝子はこれまでのミツバチに関する知識から判断すると、ミツバチは狭い空間に多数の個体が密集して生活しているため、病気が容易に広がると考えられ、強い免疫系が必要ではないかと思われるにもかかわらず、遺伝子数は他の昆虫よりもすくないものでした。このことは、まだ確認されていない未知のメカニズムによって病気から守られている可能性があることを示唆しています。

子供の睡眠時間は10万人規模の調査で睡眠は7〜9時間が適切であることが判明

 厚生労働省の研究班が中学校と高校の在校生に過去1カ月の睡眠状況や精神的健康度に関して質問し、その結果を解析したところ、精神的に不健康だったのは全体の44%。不健康な子どもの割合は、睡眠時間が7〜9時間で33%、6〜7時間で42%、5〜6時間で51%、5時間未満で58%と、睡眠時間が短くなるほど高くなりました。逆に、9時間以上は41%で、寝過ぎても不健康の割合が増しました。

ロボットの新たなセンサー「ひげ」

 ノースウェスタン大学の研究者が本物のひげのように動き、ものを感知することができる人工ひげを開発しました。ネコやネズミがヒゲをセンサーとして使っているようにロボットも間もなく、同じようにひげを使って暗闇の中で障害物を避けられるようになるかもしれません。このヒゲは動物のヒゲのように実際のセンサーとして機能するのはヒゲの根元の部分のみで、このひげが物体の表面上を動くと、その物体の3次元の形が分かるようになっています。また、このヒゲを液体の中に入れると液体の流れる方向や速さを知ることもできます。これらのヒゲ霧やまぶしい光の中など、カメラが苦手とする過酷な環境でロボットの目として機能することが期待されています。

島の法則

 多くの島で、大陸よりも小さなサイズの動物の化石が発見されています。これは古生物学の世界では島の法則と呼ばれる現象です。島の法則とは「隔離された島では、大きい動物は小さいサイズに進化する」という経験則です。この現象が起こるのは、これまで、居住空間の広さが限られているからだと考えられてきましたが、1800万年から4500年前のものと思われる、地中海の島で発見されたミニチュア動物たちの化石を調査した結果、天敵や競争相手が少ないことも原因の一つとして重要で、単純に狭い環境にいるから小さく進化したという簡単な話ではないという研究結果が発表されました。

モナリザは出産直後だった

 モナリザはパリのルーヴル美術館に収蔵されているイタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが1503年から数年をかけて描いた油絵です。モナ・リザのモデルが誰であったのかはわかっていません。謎の多いこのモナリザについてフランス美術館修復センターモデルとなった女性は出産直後であった可能性が高いとの研究結果を発表しました。
 モナリザが着ているドレスには薄く透明なガーゼ状のベールがかかっており、頭にはボンネットをかぶっていることが初めて分かりましたが、これは当時、妊娠中か出産直後の女性特有の服装であることから、この絵のモデルとされるリザ・ゲラルディーニが、次男を出産した記念にこの絵が描かれた可能性が高まったということです。

次世代ジェット機の燃料は石炭?

 米空軍が天然ガスから作った合成燃料を一部使用した B52 爆撃機の飛行テストに成功したと発表しました。燃料として使用されたのは、ジェット燃料と石炭から作られた合成燃料を半々の割合で混合したもので、B52 に搭載されている8機のエンジンのうち、テストでは2機のエンジンにこの新燃料を供給して実験をしました。テストでの飛行時間は2時間でしたが、合成燃料混合の2基のエンジンは他の6基と変わらぬ動作を示し、従来のジェットエンジンに何ら改造をすることなくこの合成燃料が使えることが実証され、実験は成功との判断がなされました。


↓こちらもご利用下さい↓