1週間で最高 23,879 人が聴いてる
ライブ & MP3orREALオンデマンド & ポッドキャスト 世界初の日本語科学情報 PODCAST 番組 科学コミュニケーター 中西貴之(メール) アシスタント BJ
このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。 ■iTunesミュージックストア Podcast部門で全 Podcast番組中第8位の聴取数となりました (2006年6月30日) [バックナンバー] [この番組の担当は・・・] |
Chapter-115 再生医療とは、種々の細胞を用いた骨、軟骨、血管、角膜、心筋などの再生により失われた機能を補おうとする医療技術ですが、独立行政法人 産業技術総合研究所と大阪大学薬学研究科の共同研究によると、抜歯した親知らずの根っこの一部(歯胚)を増殖せることによって動物実験において骨組織と肝臓の再生に成功したそうです。歯胚から得られた細胞は骨髄から得られた間葉系幹細胞よりもさらに未分化な細胞で、増殖能・分化能が高く再生医療に好都合であることもわかっています。 北海道大学の研究チームの発表によると、北海道に住むエゾアカガエルのオタマジャクシは頭を膨らませることによって、捕食から逃れていることがわかりました。このオタマジャクシは、頭の部分を約2倍の体積に膨らませ、捕食者のエゾサンショウウオに丸のみされないよう防御しているようです。エゾアカガエルとエゾサンショウウオは産卵の時期が一致しているため、オタマジャクシは捕食者であるサンショウウオの幼生と一緒に暮らすことになります。オタマジャクシとサンショウウオを実験室内で一緒に飼育したところ、オタマジャクシは表面の皮膚を膨らませて頭胴部の体積を約2倍にすることが確認されました。また、サンショウウオを取り除くと、頭胴部の大きさは元に戻り、孵化(ふか)の時期をずらして、オタマジャクシがサンショウウオに比べ十分に大きい環境を作った際にも頭胴部はあまり大きくならなかったそうです。 欧州宇宙機関の金星探査機「ビーナス・エクスプレス」が金星の周回軌道に到着しています。2005年11月に打ち上げられたこの探査機は約5か月かけて金星に接近しました。金星探査機が軌道に達したのは、1990年の米航空宇宙局の「マゼラン」以来16年ぶり。今後1年半をかけて金星大気の構造や動き、化学組成、金星の表面の状態を精密に調べることになっています。 米シカゴ大などの研究チームがカナダ北極圏での発掘調査の結果、手首のような構造をした胸びれを持つ新種の魚類化石を約3億8000万年前の地層で発見しました。この時代は地質年代としては古生代デボン紀後期に相当します。この動物は頭や胴体が平たく、目が中央に寄っていて上を向いているなど両生類の特徴を示していますが、ウロコや頭骨の特徴からシーラカンスや肺魚の仲間の魚類に分類されました。けれど、魚類と4本足両生類の境目に位置する魚類であると考えられます。 米カーネギーメロン大で5〜10年後の実用化を目指して、ヘビ型人命救助ロボットの開発が行われています。このロボットははがれきの間を縫うように動き回り、下敷きとなった生存者らを捜索する人間の腕ほどの大きさのロボットで、カメラとセンサーを搭載し、小型モーターを遠隔操作して動きます。 [エンディング・他局の科学番組放送予定] |