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【次回のトークライブ】
DREAM SHIP Science Talk Live
教科書が教えないホットな科学の講演会27
「次世代医薬」
2012年4月14日(土)10時30分〜11時30分
DREAM SHIP 下関市生涯学習プラザ 1階音楽練習室(山口県下関市)
入場無料・事前申し込み不要
会場地図
くりらじ関西初上陸!!怒涛の2DAYS!
2012年4月21日(土)22日(日)
start / 17:00 / ¥2,000-(1drink別)
大阪なんばレジャーシティ味園ビル「紅鶴(べにつる)」 会場地図
深夜25時くらいまでの長時間イベントですがヴォイニッチの科学書は
21日(土曜日)17時頃から2時間の予定です。
こちらはトークライブではなく、公開収録スタイルでのイベントとなります。
http://benitsuru.net/archives/date/2012/04/21?ec3_listing=events
ダイナー・ヴォイニッチ 2012年東京夏
2012年7月〜8月の土曜日夜で23区内会場調整中
【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】
2012年3月17日
Chapter-384 農業のIT化
(前回の放送|トップページ|次回の放送)
日本の航空宇宙産業界は経済産業省と共に官民合同ミッションとして、打ち上げも含めた人工衛星ビジネスを海外に展開しようとしています。今回の話題はその中でも特に東南アジアの農業国向けの商品です。日本が開発した衛星を日本のロケットで打ち上げるビジネスを国外から受注した場合、一件数百億円のビジネスになりますので、自力で人工衛星を開発する技術を持たない国に農業支援の形でビジネスを持ち出そうということです。
切り札は経済産業省が開発中の次世代センサー「ハイパースペクトルセンサー・ひすい」です。NECが設計を担当し2015年にも衛星に搭載される予定です。このセンサーは地表で反射された光の波長を調べることによって地表の様子を観測するのですが、観測に使用する波長の数が従来の14から13倍の185に増えている点です。その結果、世界最高性能の地表識別能力を持ち、地表の水分や養分の他、稲など農作物のタンパク質まで細かく把握できます。この性能を活用して農地の最適な植え付けや収穫を行い、増産につなげようとするものです。
センサーや人工衛星などのハードウエアだけが高性能になっても、そこから得た情報を的確に解析するソフトウエアがなければそれらの性能を十分には発揮できません。たとえば、富士通は巨大データセンターでセンサーなどからの膨大なデータを分析管理する「農業クラウド」で先行しています。
宮崎県都城市の農業生産法人新福(しんぷく)青果は農業のITを効率的化で有名で、すでにセンサーなどを使った効率的な農業の導入を進め、海外にも進出しようとしています。インドネシアに200ヘクタールの農業用地を確保し、2012年中にも野菜を生産する計画です。ここには日本で富士通と構築したクラウド型システムを導入します。農地にセンサーを設置し、地中の温度や水分量、日照など様々なデータを蓄積し、それらのデータを元に、たとえば5月に100トンのキャベツの出荷が必要だというデータを入力してやるとどこの農地にいつ作付けをすればいいか、コンピューターが瞬時に指示を出します。連作障害なども自動的に考慮されます。
また、同じく富士通の牧畜システムでは雌牛の足にセンサーを取り付けその歩行パターンから3週間ごとに来る妊娠しやすい発情期を正確に把握し、人工授精のスケジュールを立案します。このため子牛の出産間隔は従来より50日程度も短い350日前後にすることができ、生産性が著しく向上すると言うことです。これらのシステムは日本の農家の強力で開発されていて、日本の独自のIT技術にきめ細かい日本的な農業のノウハウを盛り込むことによって、この分野のライバルである韓国やドイツのIT企業に対抗しようとしています。
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