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このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。 ■「最新科学おもしろ雑学帖」が愛媛県の新居浜工業高等専門学校で読書感想文コンクールの課題図書に選ばれました
(2006年9月) [バックナンバー] [この番組の担当は・・・] |
Chapter-140 サイエンスニュースフラッシュ 2006年12月 技術試験衛星きく8号を搭載したH-IIAロケット11号機の打ち上げが成功しました。この衛星はモバイル通信の需要増大へ対応に関する研究を行う衛星です。この衛星は2つの大型展開アンテナおよび2つの太陽電池パネルを持ち、端から端までが40メートル、重さは3トンにもなる日本の衛星としてはこれまでで最大、静止衛星としては世界でも最大級の衛星です。この衛星の稼働によって、現在の携帯電話端末と同程度の大きさの端末でありながら静止衛星と直接通信を可能にし、移動体通信がスムーズに行えるようになります。この巨大衛星の搭載を可能にするために、H-IIAロケットの固体ロケットブースタ(SRB-A)は従来の2本から4本に増やされ、打ち上げ能力が5.8トンまでアップされた「H-IIA204」型が初めて採用されました。 骨折の新しい治療法 腕や足の骨折の新たな治療方法として、超音波による回復促進法が厚生労働省の先進医療に認定されました。この方法は骨折部位に微弱な超音波をあてることによって回復を促進させるというもので、これまでのデータでは骨が元に戻るまでの期間を30パーセントから40パーセントも短縮しています。これまでも、骨折に治療においては、ある程度機械的な負荷をかけた方が完全に保護した状態よりも回復が早まることは知られていました。この超音波による治療方法も、これと同様の仕組みであると思われますが、超音波によって骨折の回復が早まるメカニズムはまだ解明されていません。 新たな臭いを感じるメカニズムの発見 動物が臭いを感じることができるのは、臭いを表現する化学物質が、鼻の中の受容体に結合し、その情報が脳に伝えられてそれを臭いとして感じるのだと単純に考えられていました。ところが、東京大学の最近の研究によると、動物が臭いを感じる仕組みはそのような単なる臭い物質と受容体の結合だけではなく、これまで身体を保護するのが主な目的と思われていた鼻の粘膜が臭いを感じることにも関わっているらしいことが予想されました。 火星に今でも液体の水が流れている証拠が発見されました 今年11月に行方不明になったNASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが現在でも火星に液体の水が流れていることを示す有力な証拠を撮影していたことがわかりました。1999年8月に撮影した画像と、同じ地点を2005年9月に撮影した画像を比較したところ、6年間の間に崖の中程から水が流出し、水の流れに伴って何かが数百メートルにわたり堆積したような地形が形成されたことが確認されました。 「StarWatching Express」が「ヴォイニッチの科学書」とのコラボレーション番組を配信 星空を楽しむための旬の情報を伝えるアストロアーツのポッドキャスト「StarWatching Express」(スターウオッチングエクスプレス)」と「ヴォイニッチの科学書」がそれぞれ1本ずつのコラボレーション番組を制作し、両サイトから配信を開始しました。 [他局の科学番組放送予定] □サイエンスゼロ (NHK教育 毎週土曜日 19:00〜) |