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科学コミュニケーター 中西貴之(メール
アシスタント BJ

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 先週は
  総聴取数 69,229 名様
  内、RSS. iTunes からのアクセス 53,519 名様

 先週も大勢の方に聴いていただきました。
 ありがとうございました。



 このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
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■「最新科学おもしろ雑学帖」が愛媛県の新居浜工業高等専門学校で読書感想文コンクールの課題図書に選ばれました (2006年9月)
ポッドキャストアワード2006 で第一次審査を通過しました。
■下関市立彦島図書館で「教科書が教えないホットな科学」講演会が開催されました (2006年7月22日)
■地元紙「山口新聞」で「最新科学おもしろ雑学帖」が紹介されました (2006年7月19日)
■iTunesミュージックストア Podcast部門で全 Podcast番組中第2位の聴取数となりました (2006年7月3日)
■ABCラジオ「おはようパーソナリティ 道上洋三です」特集コーナーで書籍が紹介されました (2006年6月16日)
■地元地方紙「宇部日報」で書籍が紹介されました (2006年6月8日付)
■「最新科学おもしろ雑学帖」が、Amazon.co.jp 売り上げランキング「本で 888位」になりました。(2006年4月9日付)
■翔泳社”ポッドキャスティング入門”でオススメ番組として紹介されました。
■ソフトバンクバブリッシングの雑誌「ねっため」2005年11月12月合併号でネットラジオおすすめ番組として紹介されました。
■JNN九州・沖縄・山口のブロックネットで放送されているドキュメンタリーテレビ番組「ムーブ2005」で紹介されました。>>紹介ページ
■ポッドキャストのポータルサイト「PODCAST navi」の科学カテゴリー BEST HITS 10 にランクイン継続中です。
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[バックナンバー]
   
Chapter-140 サイエンスニュースフラッシュ 2006年12月 
Chapter-139 「ひので」搭載可視光・磁場望遠鏡の初期成果
Chapter-138 サイエンスニュースフラッシュ 2006年11月 
Chapter-137 宇宙日傘 
Chapter-136 ヴォイニッチの科学書流「クマムシ!?」 
Chapter-135 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-134 DNAの分解異常による関節リウマチ発症 
Chapter-133 脳の機能・太陽系外惑星 
Chapter-132 ノーベル物理学賞 
Chapter-131 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-130 RNAi 
Chapter-129 遺伝子組み換え低アレルギーネコ・コルクでできたような巨大惑星 
Chapter-128 飲酒が身体に与える影響 
Chapter-127 冥王星 
Chapter-126 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-125 科学技術振興機構(JST)が腹時計を発見 
Chapter-124 次世代超音速機技術の研究開発 
Chapter-123 災害現場で日本製ロボットが活躍する姿を早くみたい!! 
Chapter-122 アルツハイマー病に挑む 
Chapter-121 織り姫はぐりんぐりん 
Chapter-120 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-119 広い宇宙に地球人しか見あたらない50の理由の中の10の理由 
Chapter-118 次世代燃料 
Chapter-117 熱中症・脳は自分の身体に起きる時系列の変化を予測している 
Chaoter-116 局所銀河団・植物の体内時計 


>> 「Mowton(放送終了)」はこちら

[この番組の担当は・・・]

ナビゲーター 中西貴之 obio@c-radio.net
 1965年生まれ
 応用微生物学専攻
 現在化学メーカーの研究所勤務
 所属学会 日本質量分析学会 他
 日本科学技術ジャーナリスト会議会員

ナビゲーター BJ
 インターネット放送局くりらじ局長

Chapter-141 生命体の細胞内部の構造を保つ新たな仕組みを発見

今回の放送を聴く

2006年12月30日 (前回の放送次回の放送

 私たちの体を構成する細胞はその機能によって形態は様々です。神経細胞などは、細胞本体から軸索と呼ばれる枝のようなものを数十センチも伸ばしているものもあります。また、胃の内側に並んだ細胞のあるものは、塩酸を大量に作り出す能力を持っています。身体を構成する細胞の形態や機能は様々ですが、動物同士、あるいは植物同士など大まかな分類の中では担う機能が共通ならば細胞内部の基本的な構造も共通しています。

 人間の場合は細胞膜と呼ばれるリン脂質の袋の中に核、ゴルジ体、ミトコンドリア、細胞質、などの機能を分担したパーツが入っています。これらの細胞を構成するパーツのことを細胞内小器官といいます。細胞内小器官は、ある定められた形態を細胞の中で保っていて、この構造を保てなければ正常な機能を発揮できないことがわかっています。

 細胞内小器官の例として、細胞でタンパク質を作り出す細胞内小器官は小胞体と呼ばれ網のような形をしています。また、小胞体で作られたタンパク質を必要としている細胞内の部位に運搬する役目をしているのがゴルジ体と呼ばれる細胞内小器官です。ゴルジ体は平たいディスク状の膜が何層にも積み重なった形をしています。細胞内小器官同士の形はそれぞれの機能に応じて様々に異なっています。けれど、ある特定の機能を持つ細胞内小器官に着目すると、その形は下等な生物でも、高等な生物でも形は似ていることが知られています。従って、定められた機能を発揮するためにはその形も重要な要素であることが推測されます。

最近、細胞内小器官の形の異常と癌や虚血性疾患をはじめとする多くの病気の間に関係がありそうだというデータが報告され始めました。これは生命の維持にこの細胞内小器官の形が正しく作られることが重要であることを予測しています。しかし、病気の細胞で何が原因で細胞内小器官の形態の異常になるのか、さらには、どのようにして細胞内小器官が形成され維持されているかについてもあまりよく分かっていませんでした。

 JST(科学技術振興機構)と三菱化学生命科学研究所の共同研究チームは、細胞内小器官の維持に働く細胞内膜の融合のための重要因子を探索し、その結果、p37と名付けられたタンパク質を発見しました。このp37が働かないように細工した細胞は細胞内小器官の網のような形や平たいディスク状の膜を積み重ねたような形が消えてしまいました。また、p37はp97ATPaseと名付けられたタンパク質と結合することによって機能を発揮することも発見され、この2つのタンパク質によって細胞内小器官は形作られ、機能していることが解明されました。




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