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このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。 ■アストロアーツ社刊「星ナビ」2007年2月号で紹介されました(2007年1月) [バックナンバー] [この番組の担当は・・・] |
Chapter-149 バイオエタノール燃料 日本政府が発表した2030年までのスケジュールによると、2020年代後半には現在の燃料と価格的に同等になることを目標として生産効率の改善や炭素源の開拓に取り組むことになっています。 発酵エタノールはグルコース100グラムからエタノール51.4グラムと副生成物として二酸化炭素48.8グラムが生成します。この発酵においてエネルギー効率は95パーセント、つまり、元々のグルコースの持つエネルギーの95パーセントをエタノールとして回収することができます。しかし、貴重な これに対して、現在最も期待されているのが二酸化炭素が製造過程で生じない間接変換バイオエタノールです。この方法によれば、グルコース1分子から得られるエタノールは3分子となり、直接的な発酵生産の1.5倍の効率となります。 今後さらに重要なのは、現在、直接燃やす以外の方法では燃料として使用されていない間伐材、建築廃材、古紙などの木質系原料を使ったバイオエタノール生産です。こちらはまだ生産コスト的に価値のある製造方法を研究しなければならない段階ですが、日本においてはトウモロコシなどの農産物よりもこれらの林産資源を活用する方がはるかに有利であることは明らかですので、今後の研究の進展が期待されます。 ※詳細資料はまぐまぐプレミアムで配布中です。 [他局の科学番組] □ディスカバリーチャンネル |