2011年3月26日 これによって小型衛星ユーザーは、従来の大型衛星打ち上げの際に隅っこにのせて打ち上げる方法に加えて多様な打上げ機会が提供されることになります。また、ロケットによる打ち上げにはない特徴があり、それらは、まず、打上げ時に衛星が受ける振動が緩和されることです。きぼうからの放出では衛星は専用のケースに収納し、クッション材で梱包して国際宇宙ステーションまで運びます。また、打ち上げを行うタイミングを柔軟に設定することができます。さらに、必要に応じて、国際宇宙ステーションのクルーによる事前チェックが可能となります。 今回、ロボットアームを使った衛星放出ミッションは国際宇宙ステーション初の試みであるため一連の運用手順やプロセスの確立を図る実証実験として行われ、放出する衛星の公募が行われることになりました。放出が可能な衛星のサイズはCubeSat規格衛星の1U、2U、または3Uということですので、縦10cmx横10cm、1U:高さ10cm、2U:高さ20cm、3U:高さ30cmとなります。投入可能な軌道高度は国際宇宙ステーションの講堂に寄りますが、350〜400km程度の円軌道で、起動周回寿命は100日程度です。放出は2012年の夏から秋の予定です。 ◇ ◇ ◇ (FeBe! 配信の「ヴォイニッチの科学書」有料版で音声配信並びに、より詳しい配付資料を提供しています。なお、配信開始から一ヶ月を経過しますとバックナンバー扱いとなりますのでご注意下さい。)
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このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
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