Science-Podcast.jp 制作

ライブ & MP3オンデマンド & ポッドキャスト
世界初の日本語科学情報 PODCAST 番組



科学コミュニケーター 中西貴之(メール
アシスタント BJ

ヴォイニッチの科学書は
あなたの心に科学の火を灯します。

トップページ番組コンセプトバックナンバー

 「ヴォイニッチの科学書」のダウンロード・ストリーミング再生は無料です。お気軽におためし下さい。
 まぐまぐプレミアム版「ヴォイニッチの科学書プレミアム」のみ月額制の有料コンテンツです。登録月の月末までは無料ですので、こちらもよろしければお試し下さい。

本も書いてます





ネット上の書店で検索していただくか、お近くの書店カウンターでお問い合わせ下さい。くりらじ直営の「Amadion」でも販売しています。

 先週は
  総聴取数 43,480 名様 (バックナンバー含む)

 先週も大勢の方に聴いていただきました。
 ありがとうございました。



 このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
 「ヴォイニッチの科学書」では毎週最新の科学情報をわかりやすく解説しています。番組コンセプトはこちらをご覧ください。>>クリック 

番組はいろいろな方法で聴くことができます。

□くりらじで聴く
 くりらじ(http://www.c-radio.net/)の「ヴォイニッチの科学書」をクリックしてください。ファイルは Real と MP3 がお選びいただけます。

□iTunes で聴く
 iTunes をお使いの方はウインドウ右上の検索窓に「くりらじ」と入力して検索してください。

■アストロアーツ社刊「星ナビ」2007年2月号で紹介されました(2007年1月)
■「最新科学おもしろ雑学帖」が愛媛県の新居浜工業高等専門学校で読書感想文コンクールの課題図書に選ばれました (2006年9月)
ポッドキャストアワード2006 で第一次審査を通過しました。
■下関市立彦島図書館で「教科書が教えないホットな科学」講演会が開催されました (2006年7月22日)
■地元紙「山口新聞」で「最新科学おもしろ雑学帖」が紹介されました (2006年7月19日)
■iTunesミュージックストア Podcast部門で全 Podcast番組中第2位の聴取数となりました (2006年7月3日)
■ABCラジオ「おはようパーソナリティ 道上洋三です」特集コーナーで書籍が紹介されました (2006年6月16日)
■地元地方紙「宇部日報」で書籍が紹介されました (2006年6月8日付)
■「最新科学おもしろ雑学帖」が、Amazon.co.jp 売り上げランキング「本で 888位」になりました。(2006年4月9日付)
■翔泳社”ポッドキャスティング入門”でオススメ番組として紹介されました。
■ソフトバンクバブリッシングの雑誌「ねっため」2005年11月12月合併号でネットラジオおすすめ番組として紹介されました。
■JNN九州・沖縄・山口のブロックネットで放送されているドキュメンタリーテレビ番組「ムーブ2005」で紹介されました。>>紹介ページ
■ポッドキャストのポータルサイト「PODCAST navi」の科学カテゴリー BEST HITS 10 にランクイン継続中です。
■iTunes ミュージックストア PODCAST 科学ジャンルで Today's トップ Podcasts にランクイン継続中です。

[バックナンバー]
   
Chapter-150 黄砂が気候に与える影響 
Chapter-149 バイオエタノール燃料 
Chapter-148 食べ物に対して「やみつき」が起きる仕組みと別腹
Chapter-147 万能科学者西村真琴と學天則
Chapter-146 サイエンスニュースフラッシュ 2007年1月号 
Chapter-145 家畜に悪影響を及ぼすカビ由来毒素を分解する遺伝子組み換えトウモロコシを作った・ルナーA中止 
Chapter-144 乳児の言語獲得に新たな学説
Chapter-143 宇宙の暗黒物質の空間分布を初めて測定
Chapter-142 銀河の中心にある巨大ブラックホールの正体
Chapter-141 生命体の細胞内部の構造を保つ新たな仕組みを発見
Chapter-140 サイエンスニュースフラッシュ 2006年12月 
Chapter-139 「ひので」搭載可視光・磁場望遠鏡の初期成果
Chapter-138 サイエンスニュースフラッシュ 2006年11月 
Chapter-137 宇宙日傘 
Chapter-136 ヴォイニッチの科学書流「クマムシ!?」 
Chapter-135 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-134 DNAの分解異常による関節リウマチ発症 
Chapter-133 脳の機能・太陽系外惑星 
Chapter-132 ノーベル物理学賞 
Chapter-131 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-130 RNAi 
Chapter-129 遺伝子組み換え低アレルギーネコ・コルクでできたような巨大惑星 
Chapter-128 飲酒が身体に与える影響 
Chapter-127 冥王星 
Chapter-126 サイエンスニュースフラッシュ 
Chapter-125 科学技術振興機構(JST)が腹時計を発見 
Chapter-124 次世代超音速機技術の研究開発 


>> 「Mowton(放送終了)」はこちら

[この番組の担当は・・・]

ナビゲーター 中西貴之 obio@c-radio.net
 1965年生まれ
 応用微生物学専攻
 現在化学メーカーの研究所勤務
 所属学会 日本質量分析学会 他
 日本科学技術ジャーナリスト会議会員

ナビゲーター BJ
 インターネット放送局くりらじ局長

Chapter-151 海の生き物の毒

今回の放送を聴く まぐろぐヴォイニッチ 

2007年3月17日 (前回の放送次回の放送

 フグが持つ毒はテトロドトキシンとよばれる物質です。フグ自身にテトロドトキシンを作り出す能力はなく、細菌が作ったテトロドトキシンがフグの餌となる貝類で生物濃縮され、それを食べたフグの体内に蓄積されたものと考えられています。テトロドトキシン (tetrodotoxin, TTX) は分子量319の有機化合物です。ビブリオ属やシュードモナス属などの細菌によって生産されます。最も有名なのはフグ毒ですが、イモリ、ハゼ、タコの仲間にもテトロドトキシンを持つものがいます。

 テトロドトキシンの毒性を一般に有機物の毒性の指標とされる50%致死量LD50で表すと、マウスの場合はLD50=0.01 mg/kgとされ、マウス一匹あたり1μg以下という極微量で死に至ります。人間の場合は食べ物として摂取した場合、2〜3mgが致死量となります。

 テトロドトキシンの作用メカニズムは神経細胞や筋線維の細胞膜に存在して、細胞の中と外でナトリウムイオンをやりとりすることにより、情報を伝達する電位依存性ナトリウムチャネルを抑制することで、活動電位の発生と伝導を抑制する。そのため、生存するために必要な体内の臓器間での情報のやりとりができなくなり、麻痺症状を起こします。症状は摂取後数十分から数時間以内に発生し、舌や唇がしびれ、指先のしびれに始まり、頭痛・腹痛・嘔吐などを起こし、歩行や発声が困難になります。致死量を摂取した場合、血圧低下、呼吸困難、意識障害と症状は急速に進行し24時間以内に死亡する場合が多いと言われています。一方で、神経の活動を抑える働きを利用して、鎮痛剤として医療にも用いられます。

 解毒剤は見つかっていないので、口から毒をはき出させる以外に対処方法はありません。このような猛毒ですが、ほ乳類とフグでは作用部位のナトリウムチャンネルのタンパク質が異なるため、フグ自身は、テトロドトキシンで中毒死することはありません。


※詳細資料はまぐまぐプレミアムで配布中です。
※まぐまぐプレミアム購読料は番組制作費・サーバー維持費として使用させていただきます。
バックナンバー目次はこちら 


[他局の科学番組]

ディスカバリーチャンネル
サイエンスチャンネル (SkyPerfecTV 765ch)
サイエンスゼロ (NHK教育 毎週土曜日 19:00〜)
科学大好き土よう塾 (NHK教育 毎週土曜日9:15〜)
地球ドラマチィック (NHK教育 毎週水曜日 19:00〜)
素敵な宇宙船地球号 (テレビ朝日系 毎週日曜日 23:00〜)



↓こちらもご利用下さい↓