2010年11月6日 人生において困難な場面に遭遇したとき、ある人はそこからすぐに立ち直ることができ、ある人は絶望のどん底に沈んでしまうことはよくあります。米国ウェイル・コーネル・メディカル・カレッジの研究者らの最近の研究で、ある脳の中のp11と名付けられたタンパク質がこの違いに関与しているらしいことが明らかになりました。
NASAの月観測機エルクロス(LCROSS:Lunar Crater Observation and Sensing
Satellite)のロケットを月の南極付近にあるカベウスクレーター内に衝突させ、噴き上がったちりを回収・分析したところ、多量の銀と水銀が含まれていることが明らかになりました。この発見は月の水の存在や由来を解明するヒントにもなりそうです。
宇宙誕生から10億年も経っていないころ、最初に誕生した銀河の大きさは、今の天の川銀河などと比べると格段に小さかったと考えられています。そのような銀河が、現在の天の川銀河のように巨大な銀河に成長するプロセスとして、銀河同士の衝突と合体の繰り返しは重要だと考えられています。けれど、最新の研究によって、若い小さな銀河が初期の宇宙に満ちていた水素やヘリウムといった冷たいガスを吸収して成長するというプロセスの可能性も提唱されました。若い銀河はこの2つの方法を併用することによって成長したようです。
最新の研究によると、世界中で地表の風速が下がっているらしく、その原因は樹木の増加にあるようです。この研究では、北半球の800以上の気象観測所から集めたほぼ30年分の風速データが分析されました。その結果、北半球の中緯度に位置するアメリカ、中国、ロシアなどの国では、地表の年間平均風速が4.6メートルから3.9メートルへ、15%以上低下していることがわかりました。 ◇ ◇ ◇ (FeBe! 配信の「ヴォイニッチの科学書」有料版で音声配信並びに、より詳しい配付資料を提供しています。なお、配信開始から一ヶ月を経過しますとバックナンバー扱いとなりますのでご注意下さい。) ヴォイニッチの科学書は株式会社オトバンクが発行するオーディオブック番組です。 定期購読はこちらからお申し込みいただけます。 このサイトでは番組のあらすじを紹介しています。無料で閲覧できます。 ※FeBe!で定期購読をしていただいている方には毎週、ここで紹介するあらすじよりもさらに紹介した配付資料をお届けしています。今週は特別に、通常は会員限定の配付資料をどなたでも無料でダウンロードしていただけます。>>253.pdf
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