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2010年8月21日
Chapter 303 日本近海は生物多様性のホットスポット
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独立行政法人海洋研究開発機構の研究チームは京都大学、東京大学と共同で、日本の排他的経済水域(EEZ)内における種多様性について文献に基づく包括的な解析をしました。その結果、イカのようなことがわかりました。
・日本近海は種多様性が極めて高い生物多様性のホットスポットで、世界中の全海洋に生息する生物種のうちの14.6%が分布する。
・日本近海に出現する種数は、バクテリアから哺乳類まであわせると33,629種。
・軟体動物が最も多様(8,658種)で2番目が節足動物(6,393種)。
・日本近海から出現する予測種数(未記載種など)は121,913種。
・上記をあわせた種数155,542種が現在の日本近海に分布する推定種数。
日本近海の生物種の数は、バクテリアから哺乳類まであわせると33,629となりました。割合としては、軟体動物、節足動物の甲殻類が多くなっています。日本近海の海の容積は地球の全海洋の0.9%にすぎないにもかかわらず、日本近海からは全海洋生物種数約23万種の14.6%が生息していることがわかりました。
日本近海にしかいない固有種の数は、少なくとも1,872種になりました。なかでも石灰質の殻を持つ1mm程度の小さな生物である有孔虫、魚類、腹足類つまり巻き貝が多いこと、一方で、チューブワームのような生物はほとんど見られないことがわかりました。
さらに、現在では正確な報告がないなどの理由で、科学的に存在が記録されていないものの、今後の研究で確認がなされると予測されている、という分類に含まれる種の数は総計で121,913種と評価されました。出現種数33,629にこの値を加えた種数155,542が、現在の日本近海に分布する推定生物種数になります。
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