2010年6月26日
Chapter 296 野菜工場
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野菜工場
野菜を建物の中で機械化された環境で生産する、つまり野菜の工場が着実に増えています。
野菜工場では最適に空調された建物の中で多くの場合土を使わずに水などを使って季節に関係なく計画的、衛生的に野菜を栽培し、収穫まで機械化して野菜が生産されています。
日本ではこれまでに野菜工場のブームは2回来ているとされています。1回目は1980年代で大手スーパーが野菜工場を持って野菜の自社生産に取り組んだ時期、2回目は1990年代で農林水産省の支援を得ていくつかの食品メーカーが自社の製品を生産するための野菜工場を建設した時期です。そして、今が、3回目の野菜工場ブームだとされています。この20〜30年の間に工場での野菜の栽培技術向上は著しく、それは、照明や肥料などの工場の設備はもちろんですが、それに加えて、野菜工場での栽培に適した野菜を品種改良で作り出すことによって、従来、味なら屋外での通常栽培にかなわないと言われていた工場産野菜が味の点で露地物を凌駕する作物も登場しています。
また、消費者の側から見ても、食の安全に対する意識が変化し、かつての露地物は安全、工場生産品は危険といった偏見から、場合によっては露地物よりも無農薬で清潔に栽培された野菜の方が健康志向にマッチすると考える人も増えてきています。
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