ヴォイニッチの科学書は今年もサイエンスアゴラに出展します。 公式サイトのプログラムはこちら ◇ ◇ ◇ 2010年7月17日 毎年秋、日本や朝鮮半島、中国、台湾にいるウナギは性成熟の前に川を下り黒潮に乗ります。日本列島の太平洋岸を北上する黒潮は房総半島沖あたりから東へ流れを変えますが、その一部は伊豆諸島あたりで黒潮から分かれ、南へ向かう弱い流れとなります。ウナギが何らかの手段で伊豆・小笠原の島々に沿って南下するこの海流をとらえ、これに乗ることができれば体力をあまり使わずに、しかも確実に西マリアナ海嶺南部の推定産卵海域に到達できます。小笠原諸島から西マリアナ海嶺へと南下を続けたウナギは、海嶺南部あたりに東西に横たわる塩分濃度が異なる2つの海水の境界に衝突すると、それがウナギにとっては産卵場所に到着した目印になるようです。つまり、熱帯の海は大量のスコールによって塩分が薄くなっているので、その北側にある相対的に塩分が濃い海水との聞に境界ができるのです。レプトセフアルスは塩分フロントと呼ばれるこの境界線の南側でよく採集されることがわかっています。 ◇ ◇ ◇ (FeBe! 配信の「ヴォイニッチの科学書」有料版で音声配信並びに、より詳しい配付資料を提供しています。なお、配信開始から一ヶ月を経過しますとバックナンバー扱いとなりますのでご注意下さい。) 今週の無料番組
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このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
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