【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】
2013年4月13日
Chapter-440 こないだロシアに落下した隕石についてまとめておく
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現地時間で2013年2月15日の朝にロシアの南ウラル地方に隕石が落下して建物などに大きな被害を出した隕石についてです。
空中で燃え尽きずに人が住んでいる地域の地上まで落下してしまったのですが、二次災害的に1500人ものけが人が出たものの死亡者はいませんでした。一方で建築物への被害は大きく、4500棟が破壊されました。
この隕石の地球に落下前の大きさは推定では重さ約1万トン、直径17メートルとされています。この巨大な隕石はチェバルクリ市の湖上空で爆発しました。落下した地点にちなんでこの隕石はチェバルクリ隕石と名付けられました。
確認されている最も大きな破片がこの湖に突入したもので、厚さ80センチの雪と氷を突き破って湖の底に沈みました。この時にできた穴は直径8メートルでした。ただちに湖の潜水調査が行われましたが結局、細かな破片は周辺で見つかったものの破片の本体は未だに発見できていません。
地上の捜索も行われ、今回の隕石の破片として発見されたものの中で最大の破片は重さ1キログラムでした。これらの破片を調べてみたところ、今回落下した隕石は地球によく落下するタイプの普通の隕石だったということです。
地球に落下する隕石のほとんどは火星と木星の間にある小惑星帯から飛んできます。いろいろな理由で小惑星帯を飛び出した隕石が地球の引力に捕まると隕石となって地球の大気圏に飛び込んできます。隕石の飛来で街が大きくなるか少しでおさまるかはこの時の飛び込み方で変わってきます。今回のチェバルクリ隕石は被害が大きくなる飛び込み方をしたことがわかっています。地球は西から東に自転していますので、隕石が西から飛び込むと地球に追突するような角度になって被害は比較的小さくて済みます。ところが今回は南寄りの東方向から地球に飛び込みましたので、隕石の落下速度に地球の自転速度が加わって大きな被害になってしまいました。
【今後のトークライブの予定】
(下関)2013年6月8日(土)10時30分 下関市生涯学習プラザドリーム・シップ
(東京)2013年7月13日(土)19時 阿佐ヶ谷ダイナー・ヴォイニッチ 阿佐ヶ谷Loft A
(下関)2013年8月10日(土)10時30分 下関市生涯学習プラザドリーム・シップ
(周南)詳細未定 2013年秋
(大分)2013年9月 学生さん向け行事です。
(東京)2013年11月 サイエンスアゴラ2013(未定)
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