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【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】 月の起源について、最も可能性が高いと考えられているのは、地球に巨大な天体が衝突し、そのとき生じた破片が集積して月になったとする巨大衝突説です。この説では、できたばかりの月の表面は融けた溶岩の海で覆われているとされています。「高地」と呼ばれる月の白い部分は、この溶岩の「海」が冷えて固まる際に浮上・集積してできた岩石で構成されているとされています。 一方、「海」は「高地」の形成後に内部から噴出した溶岩が窪地に溜まって形成されたと考えられています。暗い領域の「海」は月の表側に広く存在しますが、裏側にはほとんど見られません。また過去の月探査から、表と裏では「海」と「高地」の比率だけでなく、地殻の厚さや放射性元素の分布もまったく異なることが明らかになっています。この表側ません。過去に「表側で発生した巨大な天体衝突が高地の物質を吹き飛ばして、直径3000
kmもの巨大な衝突盆地が形成され、その結果として二分性が生じた」という仮説が提案されていたものの、実際に衝突が起こったことを示す物質科学的な証拠は見つかっていませんでしたので、今回のデータ解析結果は月の起源を明確にするために非常に有用なものとなります。 (FeBe! 配信の「ヴォイニッチの科学書」有料版で音声配信並びに、より詳しい配付資料を提供しています。なお、配信開始から一ヶ月を経過しますとバックナンバー扱いとなりますのでご注意下さい。)
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このページはインターネット放送局くりらじが毎週放送している科学情報ネットラジオ番組「ヴォイニッチの科学書」の公式サイトです。放送内容の要旨や補足事項、訂正事項などを掲載しています。
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