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【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】
2012年9月1日
Chapter-408 医療の現場で3Dプリンターが大活躍を開始
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コンピューターに接続して立体的な造形を作り出す3Dプリンターが医療の現場で活躍を始めています。
歯科領域の場合、患者の歯と上下のあごが内部まで精密に再現された模型を作成し、それを示しながら患者に治療方法を説明したり、医師が手術の模擬操作を行ったりしている病院もあります。
3 Dプリンター導入前はコンピューター断層撮影装置(CT)で撮影した歯の周辺部の画像を使用していましたが、CTでは歯茎の内部構造までは細かくわからないため、最近はCTで撮影したデータを立体模型のデータに変換して模型をつくるようになってきました。
また大阪の国立循環器病研究センターでは心臓の弁膜症の治療に3Dプリンターを使う研究が行われています。弁膜症というのは心臓の弁に異常が起きて血液が逆流してしまう病気です。
3Dプリンターを使った弁の再生医療ではまず、3DCADで正常な場合の弁の立体構造を作成し、3Dプリンターで模型をつくります。これを型として樹脂の鋳型をつくり、それを患者の腹部などに埋め込んで1ヶ月ほど待ちます。すると細胞が鋳型の中に入り込んであたかもプラモデルのパーツを形成するように弁の形の細胞の塊ができます。これを取り出して患者の心臓に移植して治療を行います。
この方法は100万円前後する通常のカーボンの人工弁よりも安価です。さらに、一般の再生医療ではシャーレなどを使って細胞を培養しますので、細胞の培養条件を整えたり管理したりするのが大変ですが、この方法では鋳型を患者の体内に埋め込み後は自然に細胞が内部に充填されるのを待つだけですので非常に効率的です。今のところ動物実験の段階ですが、数年後には人間での臨床試験を始めたいと言うことです。
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【次回のトークライブ】
DREAM SHIP Science Talk Live
教科書が教えないホットな科学の講演会29
「巨大マシンで探る科学の世界・ダイジェスト」
2012年8月11日(土)10時30分〜11時30分
DREAM SHIP 下関市生涯学習プラザ 1階音楽練習室(山口県下関市)
入場無料・事前申し込み不要
会場地図
サイエンスアゴラ2011(特設ページあります)
2012年11月10日(土) 13時〜14時30分
東京・お台場
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