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【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】
2012年11月31日
Chapter-421 ネットワーク型ブレイン・マシン・インタフェース
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ブレイン・マシン・インターフェイスはたとえば、手の不自由な方が頭で動作をイメージすることによって装置を操作したり、あるいはプレイヤーがヘッドギアをかぶってゲームをプレイしたりする技術で、すでに車いすや電機製品など限られた捜査の範囲で成功しています。慶應義塾大学と企業などのチームはここにネットワーク技術を導入した「ネットワーク型ブレイン・マシン・インタフェース」の開発を行っています。既存のブレイン・マシン・インタフェースをネットワーク型にすることで、その適用範囲を病院や実験室などの限られた空間から解き放ち、社会生活に利用可能なものへと確立することを目指しています。
ネットワーク型ブレイン・マシン・インタフェースを実現する技術の要素を紹介すると、
・日常的な生活をしながら脳の活動データなどをリアルタイムに取り込む技術
・そのデータをネットワーク上のサーバに蓄積しデータベース化する技術
・データベースを参照して利用者が強く念じたことを解読する技術
・解読結果に基づいて必要な機器の制御を行う技術
・これらの技術要素を組み合わせる技術
などです。
今回の実験では、積水ハウスなどが開発した生活行動をブレイン・マシン・インタフェースでサポートするために必要なセンサーや支援機器を装備したブレイン・マシン・インタフェースハウスの中で、携帯型の脳活動計測装置を使って脳波計測と近赤外分光脳計測により捉えた脳活動に基づき、利用者の意思をリアルタイムに解読し、車椅子や家電の制御を実現しました。今回使用された脳波計測装置はすでに市販されている島津製作所製で、言語・視覚・聴覚・運動などに伴う脳活動を頭皮上から近赤外光を照射することによってリアルタイムで観測することが可能です。
今後の超高齢化社会において、利用者の行動範囲の拡大、それに伴う介護介助の軽減などを目指して、様々な場所で携帯型脳活動計測装置を装着した多数の利用者に対して汎用的なサービスが提供される世界を目指して研究が今後も続けられる予定です。
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「(未定)」
2013年1月12日(土)10時30分〜11時30分
DREAM SHIP 下関市生涯学習プラザ 1階音楽練習室(山口県下関市)
入場無料・事前申し込み不要
会場地図
ダイナー・ヴォイニッチ 2013春
2012年3月16日(土) 夜
東京・阿佐ヶ谷 Loft A
詳細は開催が近くなりましたらお知らせいたします。
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