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ビジネスジャーナルで美味しい料理の科学と化学・・・「化学に恋するアピシウス」連載中です。待望の人工衛星編も
2017年8月よりスタートしました。 2017年9月9日 第670回 40周年を迎える探査機「ボイジャー」 太陽の寿命はあと50億年ほど、ちょうど寿命の折り返し地点まで来ています。地球は太陽と運命を共にせざるを得ませんので、太陽の将来は地球の将来でもあります。 太陽が終わるとき、地球がどうなるのかを予測するのは困難ですが、その一つの可能性として赤色巨星に膨張した太陽に地球は飲み込まれてしまう、という説があります。この説によれば、地球はあと50億年以内に、私達がこの宇宙で知的文明を築いた数々の証拠と共にこの宇宙から消えて無くなってしまいます。 そうなったとき、この宇宙に地球人という知的生命体が存在した証拠として残る数少ない創造物の一つがNASAの探査機ボイジャーです。「ボイジャー1号」と「ボイジャー2号」は、1977年に打ち上げられ今年の8月、9月に相次いで打ち上げ後40年を迎えました。2機のボイジャーはいずれも健在で、今も宇宙を探査し、データを地球に送り続けています。 ボイジャー1号は木星と土星に接近して観測を行った後に2012年に太陽系を飛び出し、恒星間空間へ入った人類史上初の探査機となりました。現在は9月の日本から見ると、たとえば会社帰りの夜8時頃であれば頭のてっぺんから少しだけ南の方に下がった方向、210億キロメートル離れた場所にいます。 ボイジャー2号は、木星、土星、天王星、海王星に接近して探査を行った後に、日本からは見えない太陽系の南方向へ飛行しています。こちらもまもなく太陽系を飛び出し、数年のうちに恒星間空間に入ると考えられています。今や、地球以外の天体にも生命が存在することは確実と考えられていますが、木星の衛星「エウロパ」の表面下に生命の源になり得る海があるらしいことを発見したのはボイジャー2号でした。 ボイジャー1号、2号の観測によって宇宙空間は静かな無の世界ではなく、エネルギー粒子が激しく飛び交う過酷な環境であることも確認されました。 搭載された複数の観測装置の中のいくつかはあと10年程度は動かせるのではないかと推定されています。 2機には他の星の知的生命体に宛てた、音や画像、メッセージなどが保存された「ゴールデンレコード」が搭載されています。ですが、他の星の知的生命体に発見されることも、どこかの星に飲み込まれることも、いずれも可能性は限りなく低いため、この先、宇宙の終わりまでこれらの探査機は飛行を続けるものと思われます。 「ヴォイニッチの科学書」は2001年に前身「ムートン」として配信を開始した世界初の日本語によるインターネット科学ラジオ番組です。毎週ホットな話題や枯れた話題をわかりやすいフレーズに乗せて配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore やインターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。Webからの登録はこちらから。 有料版は株式会社音バンクが発行しているオーディオブック番組です。定期購読はFebe!のサイトからお申込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配布資料を提供しいます。 |
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