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ビジネスジャーナルで美味しい料理の科学と化学・・・「化学に恋するアピシウス」連載中です。待望の人工衛星編も
2017年8月よりスタートしました。 2017年9月2日 第669回 ショウジョウバエは脳で紫外光を感じる 眼から入った光は眼の中の特殊な細胞で神経の信号に変換されて脳に伝えられますが、眼だけではなく脳にも同様の機能もつ細胞があることを京都大学が明らかにしました。 光を感じる細胞ではオプシンという光センサータンパク質が働いています。人間の眼には4種類のオプシンがあります。暗がりで明暗を認識するオプシンと明るい所で色識別を行う3種類のオプシンですが、3種類のオプシンはそれぞれ赤色の光、緑色の光、青色の光を感じ取るよう役割分担がなされています。 下の図はオプシンの模式図で、7本のコイル状の構造が特徴です。 このオプシンが最近の様々な動物の研究から、脳などでも機能していることが分かってきました。これらの眼以外で働いているオプシンは、視覚とは異なる光認識に関する機能、例えば周りの光環境の変化から時刻や季節を知ることに関わると考えられます。 生物の実験に良く使用されるショウジョウバエでは、緑色の光、青色の光、紫色の光、紫外線などにそれぞれ反応する6種類のオプシンを眼に持つことが分かっています。さらにショウジョウバエは「第7のオプシン(Rh7)」と呼ばれるセンサータンパク質を持つことが知られていましたが、Rh7は眼では働いておらず、どこで何をしているのかわかっていませんでした。 そこで、京都大学の研究者らがRh7の性質を調べたところ、紫外線を中心に可視光の青色の光まで幅広い範囲の光波長に反応することが確認できました。このような広範囲の光波長をカバーできるオプシンはこれまでに知られていません。 さらにRh7は脳内で時刻の認識のために働いていることが明らかにされました。つまり、ショウジョウバエは、脳で光を認識することにより、時刻、あるいは季節を感じ取っている可能性があります。 「ヴォイニッチの科学書」は2001年に前身「ムートン」として配信を開始した世界初の日本語によるインターネット科学ラジオ番組です。毎週ホットな話題や枯れた話題をわかりやすいフレーズに乗せて配信しています。 無料版(短縮版)は iTunesStore やインターネットラジオ局くりらじから配信登録できます。iTunes の検索窓に「ヴォイニッチ」と入力してください。Webからの登録はこちらから。 有料版は株式会社音バンクが発行しているオーディオブック番組です。定期購読はFebe!のサイトからお申込みいただけます。有料版にはより長時間の音声配信並びに、詳しい配布資料を提供しいます。 |
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