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【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】
2014年6月21日
Chapter-502 陸域観測技術衛星「だいち2号」
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陸域観測技術衛星「だいち2号」
2014年5月24日に種子島宇宙センターから陸域観測技術衛星「だいち2号」がH2Aで打ち上げられました。
だいち2号の性能を説明するにあたって、デザイン上も性能上も最も特徴的なのが、「PALSAR」レーダーです。Lバンドと呼ぶ長い波長の電波を使うのが特徴です。この電波は地表を覆う植物の葉を通り抜けるので、その下の地表のわずかな変化を捉えることができる、日本独自の技術です。
だいち2号は両手で水泳のビート板を持っているようなキャラデザとなっていますが、このビート板が縦3メートル横10メートルの大型アンテナで、約1000個の小型センサーが並び、そこから電波を出して地表を観測します。電波で観測するので、天気が悪くても、夜であっても観測できます。
分解能は衛星の進行方向に1メートル、横方向に3メートルです。このレーダーは先代の「だいち」にも搭載されていましたが、こちらの解像度は約10メートルでしたので大幅な性能アップとなっています。日本付近は約12時間ごとに観測されます。その性能を生かして、火山や地震、地滑り、地盤沈下などの地殻変動を見つけたり、大地震などが発生した際の、災害地域の把握や災害対策にも役立つと期待されています。
森林の監視では森林と伐採地は電波の散乱が異なることを利用して両者を識別し、森林減少の監視に利用できます。ブラジルや東南アジアなどと2国間協定を結んで森林監視で協力することも視野に入れる。また、橋や道路、空港などインフラの監視にも応用可能です。
これらの観測データは膨大な量となりますので、観測結果を無駄なく受け取るための通信速度も重要になります。そのためだいち2号にはJAXAが開発した高速マルチモード変調器(XMOD「エックスモッド」)が搭載されています。XMODは、すでに800Mbpsでのデータ伝送に成功しています。
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