ニコニコ動画「ヴォイニッチのココロ」
【ニュース】
★たのしく食事をしながら科学の話題で盛り上がる「阿佐ヶ谷ダイナーヴォイニッチ」次回は7月26日(土曜日)19時〜 です。
【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】
2014年3月15日
Chapter-488 だいじょうぶ・マイフレンド
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1983年に公開された映画「だいじょうぶマイ・フレンド」(原作・監督:村上龍)でピーター・フォンダ演じる主人公ゴンジー・トロイメライ(実は宇宙人でスーパーマンの従兄弟)はある時空を飛べなくなり、トマトが弱点でトマトをぶつけられ体が動かなくなったところで捕虜となりました。というのも、ゴンジーはある時、女性を誤って殺してしまい、その時の記憶とつぶれたトマトがダブるというトラウマを持っていました。
そのように、ぶつけるとつぶれてしまうほどやわらかいトマトですが、にもかかわらずトマトはきちんとトマトの形を保っています。それはどうしてなのだろうか、という筑波大学による研究です。
トマトは緑色から赤く熟していくにつれて軟らかくなります。この変化は細胞壁の性質の変化が原因だと思われています。これまでは細胞壁の成分の中で、硬い成分が成熟と共に分解されることによってトマトは柔らかくなるのだろうと考えられました。けれど、それは間違っていて、細胞壁に含まれる「架橋性多糖」と呼ばれる分子がポイントだったのです。
架橋性多糖は分子と分子の間に橋を架けたような網状構造で細胞壁を支えます。トマトにはどの分子とどの分子の間に橋を架けるか、その組み替えを行う分子が存在しているのですが、トマトの成熟と共にその分子の働きが活発になりく、細胞壁を支える分子の橋の架け替えによってトマトは柔らかくなるらしいのです。
植物の細胞壁はある決まった分子構造を持つのではなく、植物の成長の過程に合わせて分子構造がダイナミックに変化しているらしいことがわかりました。
【新刊】
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