ニコニコ動画「ヴォイニッチのココロ」
【ニュース】
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【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】
2014年2月15日
Chapter-484 オートファジー
(前回の放送|トップページ|次回の放送)
オートファジー は、細胞が自分の中身のタンパク質を自分で分解する仕組みのことで、自分で自分を食べる自食とも呼ばれます。自食は酵母のような単細胞生物から人間まで、バクテリア以外の生物はみんな持っている仕組みで、自食は何のためにあるかと言えば、
・細胞内の中に不良品のタンパク質が蓄積することを防いだり
・使用済みのタンパク質を分解してリサイクルしたり
・細胞の中に侵入した病原微生物を処分したり
・細胞が働くために必要の無い部品を意図的に破壊したり
・異常なタンパク質が原因で起きるハンチントン病などの抑制をしたり
などが考えられます。
私たちが生きていくためには、タンパク質を合成する必要がありますが、その材料となるアミノ酸は食事から取り込まれています。そのため、飢餓状態になるとアミノ酸の供給が断たれるため、細胞にとっては生死に関わる重大なダメージになります。ここでオートファジーが働き、細胞内に存在しているタンパク質の一部が分解されて、アミノ酸が生成され、タンパク質を合成する材料が補充されると考えられています。
実際、例えば夜の間に活発に栄養を摂取するマウスを一晩エサを与えないだけで、肝細胞でオートファジーが起きることが知られています。一方で、飢餓状態が長く続くとオートファジーが過度に進行してしまい、細胞の生存に必要なタンパク質までも破壊して資材に戻してしまうため、細胞が死に至る結果となります。
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