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【ヴォイニッチの科学書《有料版》番組要旨】
2014年3月22日
Chapter-489 磁場科学
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強力な磁石を貼り付けると血行が良くなって肩こりが治るなどと言われています。
磁気が肩こりを治す作用は一部では疑似科学、あるいはプラセボ効果との疑いももたれていました。磁気が生体に影響を与えているらしいことが確認されるようになったのは21世紀になってからのことです。
21世紀に入ると「磁場科学」と呼ばれる学問領域が急速に発展しました。磁場科学とは磁場と物質や生命との相互作用を広く研究する学問領域で、タンパク質のような分子レベルで見ると磁場には反応しないような高分子へ磁場が与える影響の研究も当然含まれます。
米国ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるテンプル大学の研究者らが2011年に発表したところによると、強力な磁場を血液に1分間与えると血液の粘性が30パーセントも低下し、磁場を除去して2時間程度経過すると粘性は元に戻り、この現象は何度でも繰り返すことができたと言うことです。
この現象を顕微鏡で観察すると、自然状態では血管の中でランダム方向を向いてばらばらに存在している赤血球が磁場によって向きが揃って整列し、しかもゼムクリップに磁石をくっつけるとクリップがヒモのようにつながるのと全く同じように、赤血球がその極性によってひも状に一列にくっついて紐のように連なることがわかりました。このように赤血球が規則正しく細長く並ぶことによって血管を通過するときの抵抗が減少し、それが血行が良くなる、と表現されていた現象の実態だったのです。
(参考 化学 Vol.69 No.3 2014)
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